関東管領上杉憲政の子の居館跡
京急蒲田駅とJR蒲田駅の中間付近、蒲田小学校かその西側にある青嵐寺付近に天文年間(1532~55)に上杉式部大輔憲幸の居館跡があったとされます。
憲幸は関東管領・山内上杉憲政の子であったとされ、北条氏康により攻められ以後、後北条氏の傘下に入ったそうで氏康が作ったとされる「小田原衆所領役帳」に六郷殿の所領などが記されているそうです。
六郷殿館の正式な位置は分かっていないそうで、推定地の周辺も都市開発が進み遺構は残されていません。
しかし蒲田小学校のすぐ南側には呑川が流れ、いかにも天然の堀の役割を果たしたことは想像に難しくありません。
戦国時代の蒲田付近は、後北条氏家臣の行方弾正直清が治め、六郷殿館からも目と鼻の先にある円頓寺に行方氏館があったとされますので、かつては敵対した山内上杉氏の流れを汲む人物として保護・監視されていたのではないかと個人的に考えます。
石碑や解説板もないため本当に城に訪問できたか不安になる城館跡ですが、一応日本城郭大系にも取り上げられています。
六郷殿館だけでは満足できないかと思いますが、蒲田周辺は文中に登場した行方氏館をはじめ、城館跡が多く残る一帯です。
都心部からのアクセスもよい場所ですので、季節、天候を問わずお手軽に歴史散策を楽しめる街です。
近くのオススメすぽっと
JRと京急の蒲田駅の中間にある「おさしみ屋 網元 伊豆」さん。東京ではリーズナブルなお値段で新鮮な海鮮料理を楽しめます。お店のスタッフの方も親切で気持ちよく食事ができました。
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所在地
東京都大田区蒲田1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR線】山手線 新宿駅~品川駅(乗換え)~京浜東北線 蒲田駅 料金 片道310円 所要時間 約30分ほど
【入館料】0円
【入館料】0円