世田谷城近くの城郭伝承地

最寄り駅は東急世田谷線の松原駅ですが、京王線の下高井戸駅からも1キロ程度の距離ですので徒歩での往復も十分に可能な位置にあるのが世田谷区赤堤にある六所神社。

室町幕府の足利将軍家の一族、世田谷城の吉良氏の城郭であり、その世田谷城の支城だったと考えられているとのこと。ただし、場所は特定されているわけではなく、この六所神社の近くにある善性寺であったという説もあるようです。またその城跡には江戸時代には陣屋が別に作られたそうですが、その場所も今では明確なことが分からないようです。

詳細なことは何も分かっていない城跡ですし、当然ですが土塁などの遺構、また案内板の類は全く残っていません。このような城郭伝承地の場合、付近に比べて高地にある場合が多いですが、この六所神社は周辺に対し決して高い位置にあるわけではなりません。もちろん近くは住宅地となり、マンションやスーパーなど開発されてしまっていますので当時の地形のままであることはないと思いますが。

また神社としても規模は大きなものではなく、特に見所などがあるわけではありません。（神社の歴史は古く、天正12年（1584年）に伊賀の服部半蔵の一族である服部氏が建てたと言われているようです。）境内には幼稚園がありますので、ご時世を考えても、あまりカメラ片手に長時間ウロウロとはしずらい場所です。

ただ世田谷城から直線で1.5キロほどの位置にあり、またこの近くを走る世田谷線は2両編成の趣のある車両です。近くの京王下高井戸駅付近は商店街のある下町情緒溢れる街なので、世田谷城を含めた周辺の散策コースとしてオススメのエリアです。