後北条氏の家臣・梶原氏が築いたとされる城跡
JR大森駅の西口を出て左手(西側)へしばらく商店街を進むと大森郵便局がありますので、その手前の細道を右手にすすむとその先に善慶寺があります。
善慶寺の由緒書に徳川幕府時代の旗本・木原氏が一帯を治めていたことが記されています。
戦国時代の新井宿(あらいじゅく)城はさらにこの寺の奥。墓地の脇を進むと熊野神社があり、この神社が明らかに高台になっていることがわかりますが、このあたりが城跡であったと推定されています。
日本城郭大系によると、小田原衆所領役帳に梶原日向守が51貫文の所領を持っていたとされ、この人物が築いた城であると推定されています。
大森駅の隣駅である大井町駅付近には同じ後北条氏の家臣・梶原氏の居館があったとされますので、この両者も恐らくは一族関係なのでしょう。
といっても、あくまで推定の域をでないそうで遺構も見つかっていないとのことです。
実際に訪問した際、熊野神社から見下ろすと戦国時代の城砦が置かれてもなんら不思議でない地形であることは分かりました。とはいっても、大身の武将でもないでしょうし、規模はそこまで大きなものではなかったのではないかと思いますが。
完全に都市化(宅地化)された場所にある城跡なので、季節を問わずに訪問することが可能な城跡です。
所在地
東京都大田区山王3
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR】山手線 新宿駅~品川駅(乗換え)~ 京浜東北線 大森駅 料金 片道310円 所要時間 約30分ほど
【入館料】無料
【入館料】無料