日本の城巡り「MARO参上」

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白金長者屋敷(東京都)

南朝方に仕えた白金長者の屋敷跡

 

JR目黒駅の東側にある国立科学博物館附属自然教育園が館跡となり、園内には土塁が残ります。こちらは有料かつ休館日などもあるので、下記の公式サイトで訪問前にはチェックしておくことをオススメします。
附属自然教育園のサイトへ

日本城郭大系によると、「御府内備考」で、応永年間(1394~1428)に、南北朝時代の南朝方だった雑色(ぞうしき)柳下上総介なる人物がここに暮らし、白金(しろがね)長者と呼ばれる富豪になったとされます。

江戸時代には高松藩の松平讃岐守が下屋敷として利用していましたが、明治維新後に国有地となり、最初海軍、続いて陸軍の火薬庫として利用されたようで、現在の土塁も白金長者、または松平氏の屋敷の物がそのまま残されていると考えるのは危険と指摘されています。

この白金長者屋敷ですが、とはいっても土塁がしっかりと確認でき、都市部の中心部に近い場所で、ここまでの自然と、遺構が残るのは奇跡的だと思います。ただ不思議なのは、この館跡は中心部が窪んだ地形をしており、江戸期にはひょうたん池として庭園だったそうですが、中世に館内に水堀などがあるとも思えず、なんとも不思議な感覚です。

この白金長者屋敷ですが、とはいっても土塁がしっかりと確認でき、都市部の中心部に近い場所で、ここまでの自然と、遺構が残るのは奇跡的だと思います。ただ不思議なのは、この館跡は中心部が窪んだ地形をしており、江戸期にはひょうたん池として庭園だったそうですが、中世に中心部に水堀などがあるとも思えず、なんとも不思議な感覚です。

さらにそれなり(例えば扇谷上杉氏や後北条氏の有力家臣であったなど)の武将の館や砦ならいざしらず、いくら富があったとしても、長者クラスでここまで広大な敷地を統治するというのも不思議な感覚。ともかく白金長者屋敷としての歴史は不明点が多く、謎に包まれている状態です。

城跡としてでなく、自然公園としても十分に楽しめる(というより、ほとんどの方は自然公園として訪問されているのでしょうが・・・)施設ですし、晴れた日に一度訪問されてみてはいかがでしょうか。

近くのオススメすぽっと

JR目黒駅を大鳥神社の方向に向かった一帯にある商店街の「なんちち食堂」は沖縄料理の居酒屋さん。昼間はランチを楽しめます。ここは管理人も何度も食べに行っているお気に入り店の一つです。
食べログの紹介ページはこちら

所在地

東京都港区白金台5

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】山手線 新宿駅~目黒駅 料金 片道160円 所要時間 約11分ほど
【入館料】一般・大学生300円、高校生(高等専門学校生含む)以下0円

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