日本の城巡り「MARO参上」

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中曽根城(東京都足立区)

名族千葉氏が築いた荒川近くの城跡

 

最寄り駅は東武伊勢崎線の梅島駅とさせていただきましたが、JR北千住駅からでも距離はありますが、大きな通り沿いですので脚力に自信がある方なら十分歩けると思います(管理人は行きは北千住から、帰りは梅島を利用しました)。

現在、中曽根神社となっている周辺が中曽根城(別名:千葉城)と伝わり、現在境内には石碑と、解説板が設置されています。

日本城郭大系によると、後北条氏の「小田原衆所領役帳」に千葉殿が下足立淵江に180貫文を有していたと記されています。現地解説板によると、この人物は千葉次郎勝胤と記されています。勝胤と言えば千葉県の本佐倉城の城主として君臨した武将ですが、果たして同一人物なのでしょうか?

周辺は一段と高くなっていると、居同じく現地の解説板に説明されていますが、現在は改変も進んでいるでしょうが、北千住から向うとやや低地に見えてしまいますし、梅島方面からではほぼ平地に感じ、南側に荒川があること以外はあまり城砦を築くのに相応しいとは思えませんでした。

この千葉氏と言えば、元は鎌倉幕府の重要な御家人の一つであった名族ですが、戦国時代には衰退し、武蔵千葉氏は現在の板橋区にある赤塚城を本拠として活躍していたとされ、この中曽根城はその支城の一つであったようです。

現在遺構は何も残されていませんが、文中でも紹介させて頂いたとおり、立派な石碑と解説板だけでも設置されているのは、城郭ファンとして嬉しいところ。

少し都心部からは離れ、ややアクセスしづらい場所にある城ですが、近代的な開発がされている街中ですので、天候、季節を問わずに訪問することが可能です。

所在地

東京都足立区本木2

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【東京メトロ線・東武線】丸ノ内線 新宿駅~霞ヶ関駅(乗換え)~日比谷線 北千住駅(直通)~東武伊勢崎線[ スカイツリーライン ] 梅島駅 料金 片道390円 所要時間 約50分ほど
【入館料】無料

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