日本の城巡り「MARO参上」

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養宜館(兵庫県)

淡路守護細川氏の本拠地だった城館跡

 

淡路島の南側、中心部にかつて鎌倉幕府以降、淡路守護の居館があったと伝わります。初代は横山時広だったとされます。
鎌倉幕府の有力御家人で、後幕府と戦い敗死した和田義盛も守護に任ぜられたことがあると、日本城郭大系には説明されています。

その後、足利将軍家が新たな天下人となると、暦応3(1340)年、細川師氏が足利尊氏の命を受けて、淡路の南朝連合軍を破りこの養宜(やぎ)館に入ったとされます。
この養宜館こそが、冒頭の鎌倉期から続く淡路守護の居館ではないかと考えられているそうです。

この師氏一派は淡路細川氏として発展するも、永正14(1517)年に三好之長に淡路を攻められ、当主・尚春は敗れて和泉へ逃れさらに、永正16(1519)年に之長によって殺されたとあります。
しかし、その子彦四郎が翌年、細川高国に敗れた之長を処刑し、また淡路守護も取り戻したそうですが、養宜館へ戻ることは叶わなかったとされます。

その後、養宜館がどのような歴史を歩んだのかの説明はありませんが、現在中心部は畑などになっていますが高い土塁がよく残されています。

雰囲気的には徳島にある、同じ細川氏の居城だった勝瑞城にもよく似た平城だと感じました。現在残されている箇所は一部ですが往時は周辺に支城も構え、かなり規模の大きな城郭だったとされます。

淡路の城巡りの際には、是非訪問したい城跡ですが、ここは車がないと少し訪問が難しい場所。管理人は京都から車で送迎頂きましたが、公共交通機関を使う場合、洲本バスセンターから淡路交通の路線バスが本数こそ少ないものの鳥井バス停まで走っているようなので、これを使うことになるかと思います。帰りのバスなど含め計画を立てられることをオススメします。
「淡路交通バス」のサイトへ

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淡路島へは車で訪問される方が多いと思いますが、島内唯一のサービスエリアは明石海峡大橋も展望できるなど景色もよく、またお土産の購入、ちょっとした淡路島名産を楽しむのにも最適です(写真はしらす丼)。
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所在地

兵庫県南あわじ市八木養宜中

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新神戸駅 料金 片道15,100円 所要時間 約2時間40分ほど
【本四海峡バス】くにうみライナー・かけはし号 JR新神戸駅~洲本バスセンター 料金 往復3,330円 所要時間 約1時間30分ほど
【入館料】0円

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