日本の城巡り「MARO参上」

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小松原城(兵庫県)

鎌倉時代に築城された小松原氏の城館跡

 

JR宝殿駅の南側、道なりに3キロほどの位置にある三社大社付近が小松原城本丸跡と考えられ、境内に立派な石碑と解説板が設置されています。

宝殿駅には「駅リンくん」というレンタルサイクルがあり、2015年11月現在では310円で利用可能。管理人も利用して小松原城他、この一帯の城跡を回ってみました。

小松原城は日本城郭大系では小松原構として紹介されており、城主は小松原盛忠とされています。弘長元(1261)年に鎌倉で三浦義村の子・良賢が謀反を起こした際の武功を認められ小松原の地を授けられたとされています。
現地解説板には赤松盛忠とも記されており、室町時代に守護大名として栄えた赤松氏に深く属していたことが伺い知れます。

小松原城主4代目の永春と5代目の春武(実父は滝清基)は赤松満祐に仕え山名持豊(宗全)と戦うも、春武の代になると本人は加古清房と名乗り、山名氏側につき小松原城の西にあたる別府城主になったとされます。

清房の嫡子・武幸は小松原姓を名乗り小松原城主を務めたとされます。現地解説板に登場する小松原城主は武幸までの計6代。
城郭大系にはさらに武幸の嫡子・武源という人物が登場し、武源は加古姓を名乗り三木城の別所氏に仕え、かつその次男・宗原は宗佐構居の城主になったと記されています。

その頃には小松原城がどうなっていたのかも記されていませんので、いつ頃廃城になったか等の情報がありません・・・
ただこの一帯は、先に登場した三木城を巡る三木合戦で、別所・毛利軍と織田信長の傘下である羽柴秀吉軍が戦った一帯でもあるため、どちらかの軍勢の陣所などとして使われていた可能性はあるかと思います。

現在は宅地として開発されてしまっており、当時を偲ぶ遺構は残されていません。当時は分かりませんが現在は完全な平地になっています。
城郭大系や現地解説板によると当時は、水路も豊富でそれらを利用して防御性を挙げていたそうです。

見所満載!とはいえませんが、冒頭で触れさせていただきましたレンタサイクルを活用して天気の良い日に、周辺の城跡含めて巡ってみると充実感も出てくるエリアだと思います。

所在地

兵庫県高砂市荒井町小松原3

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線ひかり 品川駅~西明石駅 料金 片道15,420円 所要時間 約3時間18分ほど
【JR在来線】JR山陽本線 西明石駅~加古川駅(新快速停車駅・乗換え)~宝殿駅 料金 片道320円 所要時間 約18分ほど
【入館料】無料

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