企業敷地内に石垣が残ると言われる古城跡

JR瀬田駅の西側、少し歩くことになる場所ですが東レの瀬田工場付近が城跡とされ、日本城郭大系では石垣が残されていると記述していますが民間企業の私有地のため確認はできていません。

国道1号線から向かうと、細い住宅街の道に入りますが、近くの若松神社を目指して進むと迷いにくいと思います。
その神社自体も高台でかつ、古墳だったという石碑があったのでその付近も何がしかの城郭施設だったのではないかと思いますが、いかがでしょうか…

さて窪江城の歴史は日本城郭大系でも不明と記され、あくまで伝承レベルとして、建武年間（1330年代）に近江佐々木氏によって築城され豪族の勢多判官一族が初代城主を務めたと考えられ、その後、足利方の武将・摂津掃部頭がこの付近を支配したと言われるそうです。

戦国時代には瀬田城城主の山岡景隆の弟・景祐が城主だったとされます。

いつごろ廃城になったかなども不明のようですが、現在は冒頭に触れたとおり東レ敷地内には石垣も残るとのこと。ただ周辺にはそれらしきものは残りませんが、ちょうどJRの線路側にある水路などはひょっとしたら当時の水濠の名残でしょうか・・・

出来れば企業敷地ですが、ある程度自由に見学できるとありがたいですが、これはやむを得ないですね・・・
周辺だけでは見所は正直、解説板も石碑もありませんし、同じく冒頭で触れた若松神社の由緒書きにも窪江城のことは全く触れられていないため、かなり消化不良気味の城跡です・・・

先ほど触れた瀬田城も石碑のみの城跡ですが、お互いそれだけを目指して訪問するほどの見所はないので、少し距離はありますが合わせて訪問されることをオススメします。

余談ですが、管理人はこの瀬田にある龍谷大学出身のため、瀬田駅付近もある程度知っていますが、大型商業施設や飲食店もそろっているため食事やトイレ休憩にも困らない場所ですよ。