木曽義仲を討った石田為久の居城
神奈川県伊勢原市の小田急・愛甲石田駅の南西にある円光院という寺院は、1184年に滋賀県の「粟津の戦い」にて敗死した時の征夷大将軍・木曽義仲を討ち取ったと平家物語などで語られる石田為久の居城跡と伝わります。
訪問時には墓地の散策はしませんでしたが、石田為久の墓もこの寺院には残るそうです。ただ、残念ながら遺構と呼べそうなものはなし。
周辺はゴルフ練習場などが建ち、住宅地として完全に開発されてしまっています。駅方面から見ると地形的には坂道を降りきった位置になり、地図上では近くに川が流れるようですが、正直なところ取り立てて城砦を築くのに(といっても鎌倉時代の武士の居館ですが・・・)適しているようには感じなかったのですが、おそらく地形もある程度は開発されているでしょうし、本当に往時を偲ぶものが少ない城跡です。
せめて案内板や石碑などがあれば、まだ城跡へ訪問できたという達成感もあったと思いますが、残念ながらそれらの案内板の類も設置されていません。
戦国時代になってからのこの城跡の使われ方も、あまり明瞭には分かってないようで、こちらにも記述することが少ないのですが、個人的には義仲の眠る滋賀県にある義仲寺には以前訪問したことがあるので、義仲とその義仲を討った武将がそれぞれ眠る寺院を訪問できたということで、ある種の達成感は得られた場所でした。
所在地
神奈川県伊勢原市石田
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【小田急小田原線】新宿駅~愛甲石田駅(急行停車駅) 料金 片道520円 所要時間 約50分ほど
【入館料】0円
【入館料】0円