後北条家家臣・中田加賀守の居館跡

場所は、横浜市日吉にある慶應義塾大学のキャンパス敷地内となりますが、構内を横切るわけにもいきませんので、東急東横線線日吉駅から多少歩き保福寺という小さなお寺を目指すのが道に迷わないと思います。

矢上城は後北条氏の家臣・中田加賀守の居館跡とされ現在は遺構は残りませんが、先の保福寺は中田加賀守が開基と伝わります。

中田加賀守は小机衆の一人で、他にも井田城（川崎市）などいくつか城館を抱える大身であったそうですが、1590年の小田原の役の際に、この城等も運命を共にしたと考えられるそうです。

その保福寺本堂を正面に捉え、左側の慶応の運動施設脇には中田加賀守の墓碑があることを示す小さな石碑が設置されています。

強豪スポーツチームですし休日（訪問時は土曜日）でも学生さんが真剣に活動されていて、すこし撮影などは行いにくい雰囲気ではあります。

積極的に訪問するような場所ではないとは思いますが、伝承地といえど石碑や解説板の類があると訪問もしやすいですし、また多少なりとも「攻城感」も得られるので、個人的には多少は満足できた城跡です。