横山党矢部氏居館跡の土塁が残る
JR横浜線の矢部駅から北東へほぼ一直線に1キロ強ほど歩くと、すぐに分かる土塁が目に入ります。
2011年の8月に訪問しましたが、ほかの城郭サイトを拝見させていただくと、かつては案内板も錆付いていたようですが、新調され読みやすいものでした。
この矢部氏館の歴史は、武蔵七党のひとつ横山党の流れをくむ矢部義兼が鎌倉時代頃に、この地に拠点を置いたのがはじまりとされ、1213年に起きた鎌倉幕府の有力者の一人、和田義盛が、執権北条氏打倒をかかげて挙兵した「和田合戦」に横山党一族で和田方にたち戦うも矢部義兼も敗死。その後のことはあまりよく分かってないようです。
現在は比較的交通量もある道路に面した住宅地に土塁がよく残されています。しっかりと案内板も用意して頂いているので分かりやすく、また「城跡に訪問できた」という満足感も比較的得られる場所でした。
周辺は境川も流れているのでどこの古城跡にも共通しますが、天然の堀の役目を果たしたのだと思いますが、現在もすぐ近くには米軍の施設があったりなど、やはり軍事戦略上、適した条件が整った場所なのだろうと思います。
横浜沿線には他にも古城跡が多い沿線ですので、その際にはぜひ矢部氏館も訪問しておきたい場所です。ちなみに、道を誤り結局2011年9月時点ではまだ未訪問ですが、近く(同じ矢部駅最寄)には淵辺館跡などもありますので、合わせて訪問がオススメです。
所在地
神奈川県相模原市中央区上矢部5
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【小田急小田原線】新宿駅~町田駅(急行停車駅、乗換え)料金 片道360円 所要時間 約25分ほど
【JR線】横浜線 町田駅~矢部駅料金 片道160円 所要時間 約8分ほど
【入館料】無料
【JR線】横浜線 町田駅~矢部駅料金 片道160円 所要時間 約8分ほど
【入館料】無料