後醍醐天皇皇子を殺害した武将の居館跡
JR淵野辺駅から北東の方向へ3キロ程度離れたアパートの裏手に、淵辺義博(ふちべよしひろ)居館の石碑が設置されています。
日本城郭大系によると、淵辺義博は足利尊氏の弟・直義(ただよし)の家臣で、建武2(1335)年に鎌倉にて直義の命令で、後醍醐天皇の皇子・護良(もりよし)親王を殺害した人物だと「太平記」などに記されているとのことです。
館の北・東側を境川が囲み、矢部氏館同様に相模原台地上に築城されていたとされます。
実際、訪問したのは2012年10月でしたが、以前にも矢部氏館を訪問した際、徒歩で淵辺氏館を目指した際(その時は場所が分からず挫折・・・)、境川から館付近を目指すと高台になっている地形であることがよく分かりました。
「新編武蔵国風土記稿」には「馬場蹟、土居の蹟等今なほ残れり」と記されているそうですが、現在は静かな場所ではありますが、住宅地として完全に開発されてしまっており、遺構はわかりませんでした。
見所はほとんどありませんが、南北朝時代の大事件の一つで重大な役柄を務めた武将の館跡ですし、文中に触れた矢部氏館には多少遺構も残り、徒歩で訪問できる範囲のため、合わせて訪問されると、それなりに満足できる中世武将の居館巡りを楽しめると思います。
所在地
神奈川県相模原市中央区淵野辺本町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【小田急小田原線】新宿駅~町田駅(急行停車駅、乗換え)料金 片道360円 所要時間 約25分ほど
【JR線】横浜線 町田駅~淵野辺駅料金 片道150円 所要時間 約8分ほど
【入館料】無料
【JR線】横浜線 町田駅~淵野辺駅料金 片道150円 所要時間 約8分ほど
【入館料】無料