豊臣政権五奉行・長束正家最後の居城
日本城郭大系では「岡山城」として紹介されていますが、岡山県の岡山城もありますので、便宜上当サイトでは水口岡山城として紹介させていただきます。
管理人は徳川家光の宿泊施設だった水口城とセットで近江鉄道・水口城南駅から徒歩で訪問しましたが、同鉄道の水口駅が最寄駅になりますので、水口岡山城から訪問される際は参考にしてください。
水口岡山城への登城ルートは大きく3つあり、ひとつは水口小学校の前付近から。しかし訪問時、2013年9月の京都・滋賀・福井を襲った集中豪雨の影響で閉鎖されており、続く秋葉神社隣のハイキングコースから訪問しようと再度試みましたが、クモが苦手な管理人は頭上を張り巡らす秋のジョロウグモに完全に萎えてしまい断念・・・訪問自体諦めようと思いましたが、念のためさらに山袖を回りこみ城山中学校の前から訪問。
こちらは本丸まで整備された道が続きます。
ここで水口岡山城の歴史ですが、築城されたのは織田信長がこの世を去った後の時代、天正13(1585)年、「甲賀破儀」によって甲賀武士を改易し、その代わりに豊臣政権の重臣だった中村一氏が築城した城です。
文禄4(1595)年には豊臣政権五奉行の一人だった長束正家が城主になりますが、慶長5(1600)年の関ヶ原の戦いの際に、かつての甲賀武士が徳川方につき、京都の伏見城に入り西軍と戦いますが、この際また甲賀武士との間に溝が生じてしまい、戦後、なんとか水口岡山城に逃れてきた正家は、甲賀武士の池田備中守に攻められ開城。同年、正家は切腹させられ、この城も廃城となったとされます。
現在冒頭付近で紹介した城山中学校の前から訪問すると本丸、二ノ丸、三ノ丸の順に見学することができます。途中で「石垣見学コース」という道があり、それに従うと本丸の石垣を見学することができます。
本丸と二ノ丸の間、また二ノ丸と三ノ丸の間にはそれぞれ堀跡を確認することができますが、この二ノ丸、三ノ丸へ向かう道や郭自体は整備されているとはいえ、本丸までの登場道とは一転して山道模様に。
やはり油断せず足元はしっかりとした物をオススメしておきます。
この城の最大の見所はやはり石垣。低山ではありますが、登山の疲れを吹き飛ばしてくれると思います。
近くのオススメすぽっと
テレビ番組「秘密のケンミンショー」で紹介されたという「スヤキ」という、味付けされていない焼きそばが食べられる「谷野食堂」さん。味付けはテーブルのソースと胡椒で好みの味にして食べるという料理です。ライスつけてもワンコインなので、城めぐりにはもってこいですよ。
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所在地
滋賀県甲賀市水口町水口小字古城
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線ひかり】品川駅~米原駅料金 片道11,860円 所要時間 約2時間10分ほど
【近江鉄道線】米原駅~水口城南駅料金 片道970円 所要時間 約1時間30分ほど
【入館料】大人100円、小中学生50円(定休日:木曜日、金曜日、年末年始)