佐々木六角氏家臣の進藤氏の居城跡

JR守山駅の北西へ片道8キロ強ほどの道のり。守山市で城巡りをする際、いつも利用させていただいている守山駅の「レンタサイクル駅りんくん守山店」を利用して訪問しました。

現地には遺構はほぼ残っておらず、解説板や石碑の類も設置されいませんが、日本城郭大系にはこの木浜（このはま）城のことは比較的大きく取り上げられています。

それによると、「近江名跡案内記」に進藤山城守長久の城とされ、永禄8（1565）年には城は焼失したものとされています。

この進藤氏は東近江市の佐生城等を統治した、佐々木六角氏の家臣・後藤氏と肩を並べる存在であったのではないかと考えられているようです。

現在、多くのお城サイトでも城跡と推測されている真正寺へ行ってみましたが、道路も周辺は細く、また見通しも悪いいかにも城塞があった特徴を残しています。
またすぐ近くには農業用と思われる用水路があり、これも往時の堀跡を活用しているのではと思いました。

とは言っても、木浜城に大きな期待をしすぎると、恐らく消化不良になってしまうと思いますので周辺の城跡や、すぐ近くには江戸時代に日本で初めて地図を測量して作った伊能忠敬が宿泊した光照寺などもありますので、それらと合せて散策されてみてはいかがでしょうか。