日本の城巡り「MARO参上」

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明石城(兵庫県)

子午線の街・明石の近代城郭跡

 

兵庫県南部の人口30万人ほどの中堅都市明石市。隣接する神戸の存在が大きいですが、この明石は子午線の通る「日本標準時」の街として、また明石原人や明石ゾウなどの古代史でも有名な漁港のある街。

JR明石駅を降りて北側にスグ目前に広がるのが日本100名城の一つの明石城です。歴史は比較的新しく、大阪の陣が終わり間もない1615年に信州松本から、小笠原忠真が明石藩に移り明石藩の城として徳川2代将軍の秀忠によって、西国の外様大名を抑える目的でも築城命令が出たのが始まりとのこと。

以来、明石藩の居城として幕末を迎えるものの、その城主はめまぐるしく移り変わり、最後は越前松平氏の居城としてその役目を終えたとのこと。

まずこの明石城には天守閣は建てられず(予定はされたらしいですが)、代わりに4基の櫓が建てられ、現在内2基が残り明石駅から見て、左手の坤櫓が天守閣の役目を果たしたそうです。右側の櫓は巽櫓と呼ばれます。

この明石城ですが、駅から見ていると先の2基の櫓を繋ぐ城壁が印象的ですが、実際訪れて感じたのは相当広大な敷地がまだ残されているということ。じっくり隅まで見ていけばある程度まとまった時間も必要です。

シンボル的な櫓も見所ですが、本丸から北側へ抜けたところにある桜堀から見る石垣も趣がありオススメです。

大阪の陣後に築城されたわけですし、戦国季の城に比べ優雅な部分も目立ちますが、すぐ目の前が明石の海。さらに櫓を繋ぐ壁やその台となる石垣などはかなりの高さを誇り、徳川政権の軍事戦略上やはり重要な位置をしめた城であった顔を垣間見せていた感じがしました。

余談ですが城内は現在は明石公園として様々な施設が用意されています。高校野球と言えば同じ兵庫県の甲子園球場ですが、高校野球には「もう一つの甲子園」である軟式大会があり、その全国大会が行われる会場は、この明石公園野球場です。

また、この城も1995年の阪神・淡路大震災の被害を受けたとのこと。二基の櫓の中間ほどの位置、駅から見て正面側に記念碑がありました。あの歴史も風化させてはいけないと感じ、ここに片隅ですが触れさせていただきました。

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明石駅を降りて、城と逆方向に5分も歩けば海が広がります。そんな漁港に面した一帯にある食堂「みどり食堂」さん。訪問時は朝8時ころに行ったので、タコ入りのダシ巻きタマゴ定食を頂きました。落ち着いて食事もでき、且つ味も良し。また訪問したいお店です。
食べログの紹介ページはこちら

明石は子午線の通る街。写真の明石市立天文科学館の大きな時計こそが、日本の標準時刻を刻んでいます。明石原人、明石ゾウなど様々な見所に溢れた街です。場所は山陽電鉄人丸前が最寄ですが、JR明石駅から徒歩でも十分可能な距離です。
明石市立天文科学館の公式サイトはこちら

所在地

兵庫県明石市明石公園

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

※東京方面からの場合、のぞみで新大阪経由で在来線の新快速で40分ほどで移動も可能。 【JR在来線】JR山手線内回り 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線ひかり 品川駅~西明石駅 料金 片道15,000円 所要時間 約3時間42分ほど
【JR在来線】JR山陽本線 西明石駅~明石駅 料金 片道160円 所要時間 約3分ほど
【入館料】無料

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