日本の城巡り「MARO参上」

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早川城(神奈川県)

鎌倉幕府御家人の渋谷氏の居館とされる城跡

 

小田急・相鉄・JRの海老名駅から南東方向。
アクセスとしては小田急駅南口前のロータリーからバスが出ていますので、それを利用するのが便利。

現在は城山公園と名付けられており、日本城郭大系では早川城山(じょうやま)と紹介されています。
当サイトでは「早川城」として紹介させて頂きますが、鎌倉時代に桓武平氏の流れを汲んだ渋谷重国が築城したとされています。

渋谷氏の城と言えば、東京渋谷区にも渋谷城がありますが、本拠地としてはこちら綾瀬市付近だったと推定されるようで、重国自体は源頼朝に従い御家人として後活躍をすることになります。

現在見られる遺構は、後の時代、後北条氏が入ってのものと考えられると城郭大系に記されていますが、おそらくその通りでしょう。
鎌倉時代の武将の居館にしてはあまりに規模も大きすぎ、縄張りも複雑に感じます。

最大の見どころとしては、今の公園としての「正面」から入り、恐らく本丸と思われしき郭への入口に見られる空堀跡。これは思った以上に迫力のあるものでした。
本丸内には明治の軍人で、日露戦争などで活躍した東郷平八郎の東郷氏発祥の地の碑があります。東郷氏はこの渋谷氏の末裔を名乗っていたようですね(東郷平八郎は薩摩生まれ)。

さらにバラ園があるのですが、そこは明らかな郭跡。さらに竹林があり、そこにも腰曲輪のような地形を確認することができます。これら遺構を見渡してみても、先ほど感想を書かせていただきましたが、鎌倉時代の武将の館レベルとは到底思えず、やはり今見る城跡の遺構は、後北条氏の支城ネットワークの一つであった時代のものと考えるのが自然だと思われます。

宅地化も進んでいますが、湿地であったようなので、当時としては守るのにも最適な場所であったのではないかと思われます。

城山公園自体はとてもよく整備され、訪問したのは2018年のゴールデンウイークでしたが、公園入口付近ではバーベキューを楽しむ人たちも目立ちました。
危険なことも特にありませんので、気軽に訪問できますが、夏は湿地とあって蚊が多いと予想できます。管理人も訪問したゴールデンウイークあたりや、秋あたりの訪問がストレスもなく、のんびりと散策できるかもしれません。

所在地

神奈川県綾瀬市早川城山1~5

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【小田急小田原線】新宿駅~海老名駅(急行停車駅) 料金 片道500円 所要時間 約45分ほど
【相鉄バス】海老名駅~城山公園 料金 片道300円 所要時間 約15分ほど
【入館料】0円

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