黒田官兵衛が当初仕えた小寺氏3代の居城
御着(ごちゃく)城はJR御着駅の北東に位置する姫路市東出張所付近にあったとされ、三木城、英賀(あが)城と合せ「播磨三大城」の一つとされ、今や世界文化遺産として名高い姫路城は当時、この御着城の支城の一つであったほどだとされます。
2013年1月に訪問しましたが、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の影響からか御着駅付近には官兵衛ゆかりの城としてPRされていますが、この城はその黒田氏が当初仕えていた小寺氏が歴代城主を務めていました。
日本城郭大系には築城時期が明記されていませんが、現地解説板によると永正16(1519)年に小寺政隆が築城。以後3代にわたり冒頭で触れたとおり、小寺氏の居城として繁栄します。
小寺氏は当初織田信長に付きますが、最後は離散。信長と対立することとなり、政職の頃、羽柴秀吉の播磨平定にあって御着城は落城。同時に廃城になったと考えられます。
日本城郭大系によると後世の江戸時代、この一画に御着本陣が置かれたそうです。
現在の御着城は史跡公園とされていますが、残念ながらめだった遺構は見られません・・・。
小寺大明神から姫路市東出張所にかけてが本丸とされ、小寺大明神には別称の「天川城」の名前で石碑と解説板が設置されています。
姫路市東出張所に隣接する運動公園が二ノ丸で、東出張所北側に江戸時代に存在していた天川橋が移築復元されていますが、この橋の下に若干ですが濠跡を確認することができます。
冒頭で触れた官兵衛ゆかりというのも、黒田氏の当初の主君の居城ですからウソではありませんし、一番黒田氏にゆかりのあるのは東出張所の西側にある黒田氏の廟所。ここでは官兵衛の祖父・重隆と母・(明石氏)を祀ってあると現地解説板に説明されています。
官兵衛の影響で恐らく御着城へ訪問される方も増えると思いますが、この城だけでは見所は決して多くはありませんので、やはり隣駅にある姫路城に合せて訪問されることをオススメします。
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姫路名物のひとつ「姫路おでん」は生姜醤油で食べるのが特徴。街にはいろいろなお店がありますが、姫路城前の「はりまっこ」さんで頂きました。リーズナブルで店内も清潔でおすすめです。このお店は福祉のお店ということで、障害を持った方と健常者の方が一緒に働かれているお店らしいです。
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姫路名物の一つ「御座候」。今川焼き、回転焼きのことですが、「御座候姫路駅店」さんは姫路駅構内にお店があるので、サクッと姫路名物を味わいたい方にもオススメです。
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所在地
兵庫県姫路市御国野町御着
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~姫路駅(乗換え) 料金 片道15,910円 所要時間 約3時間1分ほど
【JR在来線】山陽本線 姫路駅~御着駅 料金 片道180円 所要時間 約4分ほど
【入館料】0円