三浦一族、悪四郎の異名をとった岡崎義実の居城
同名で愛知県にある日本100名城の「岡崎城」がありますが、こちらは神奈川県伊勢原市にある鎌倉幕府創設に尽力した三浦義明の弟・岡崎義実の居城と伝わります。
三浦一族は桓武平氏の流れをくんだ武門で、この岡崎義実自身、武勇から悪四郎の異名をとったほどの武将だったと伝わるようです。
義実は鎌倉幕府樹立後に出家。跡をついだ実忠は、1213年に勃発した、和田義盛の和田合戦に参戦。自らも討ち死にし岡崎氏は滅んだとされます。後、室町時代には三浦氏の支配をうけた岡崎城も武勇に優れたとされる扇谷上杉氏の一族で、三浦氏に養子に入った義同が、北条早雲に敗れ、義同を迎えた三浦時高もこの後戦死。三浦氏は滅んだとされています。
岡崎城の歴史はその後は不明のようですが、小田原にも近い場所ですしおそらくは北条一族の支配を受けたのではないかと思います。
現在の城跡は伊勢原駅から南へ2キロほど離れた場所にある無量寺となっており、馬渡交差点から菅原神社を経て訪問すると、地形的にもかなり高台になっていることがわかります。南側へ直進すると大森氏頼館と言われる紫雲寺があるのですが、そちら側は改変はされているとは思いますが、今でもかなりの急坂となっており、当時は要害の地であったのだろうと推測できます。
北側の田畑にはそれと分かる土塁の跡なども確認できます。また寺院から城跡の内部へ入れそうな小道がありましたが、私有地で入ってよいかわかりにくく断念しましたが、雰囲気からも訪問された皆さんが感想を述べられている通り、遺構の残っていそうな感じは受けました・・・(もし入って問題ない場所なら、案内板でも出して頂けると助かりますが・・・)
お寺の入り口には大きく「岡崎城址」の看板が出ていますし、入ってすぐ左手には小さな石碑(墓地内も石碑はあります)と、案内板が設置されており「間違いなくお城跡へ訪問できた」という満足感は得られる場所。
近辺は平間城など城跡も多いエリアなので合わせて訪問してみたい一帯です。
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最寄の小田急伊勢原駅から岡崎城を目指すと、途中に八幡台入口という交差点があり、そのやや駅側にある小さなお蕎麦屋さんの「とがくし」さん。あまり下調べもなく店に入りましたが、ひっきりなしに地元の方が食事に訪れていました。ソバ付でカツ丼735円。主人が目の前で揚げていただけるトンカツに、ボリュームたっぷりのご飯と、お蕎麦。さらに奥様でしょうか。サービス品で一品タマネギのスライスのようなものを持ってきて頂けました。お世辞抜きにオススメの一杯。岡崎城付近は古城跡の多いエリアなので、歩きつかれた体を癒し、元気つけてくれるお店です。
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所在地
神奈川県伊勢原市岡崎
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円