珍しい円形の構造を持つ佐々木氏家臣の城跡
管理人のように公共交通機関で城めぐりを楽しんでおられる方には、アクセスの悪い場所になりますが、JR草津駅でレンタサイクル(有料)があるので、そちらを利用して訪問が便利です。
料金などは「 駅りんくん 」のページを参照ください。
現在は草津市立武道館となっており、発見された堀跡などは埋め戻され、残念ながら遺構を確認することはできません。
日本城郭大系にはこの城の歴史のことは少ししか触れられておらず、山田氏の居城で、永禄11(1568)年、山田左衛門尉秀資の代に織田信長に攻撃され滅亡。その後、信長が比叡山を攻撃する際に利用したとのみ記載されています。
歴史背景は現地に解説版が二つ設置されていましたので、そちらを参考にさせていただきます。
まず、先の山田氏ですが近江守護職の佐々木氏に仕えていたと考えられ、近くの山田港を管理していたとされます。信長が入洛後、一時利用したと先ほど触れましたが、現地解説板によると織田信孝が入城していたと考えられているそうです。(一説では信長の父・信秀が入城したとされていると、現地解説板にありましたが、あまりにも時代背景が異なりすぎるため、これは明らかな誤りでしょう。)
この山田城は円形の城郭だったそうで、非常に珍しい構造だったとのこと。城主の規模からしても居館に近しい造りだったのでしょうが、堀跡など全て埋め戻されてしまったというのが、城ファンとしては何とも勿体無い・・・。
草津駅方面の城跡を合わせて散策するもよし、隣接する守山市側へ移動して散策するもよし。周辺は城跡が集中しているエリアのため、冒頭の自転車などを上手く利用して、合わせて訪問されると楽しめるエリアです。
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JR草津駅周辺には城跡が多いので、駅前のレンタサイクル「駅リンくん」が非常に便利。移動距離が長いので城めぐりには大活躍です。
「駅リンくん」公式サイトはこちら
所在地
滋賀県草津市南山田町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅(乗換え) 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】東海道本線 京都駅~草津駅(新快速停車駅) 料金 片道400円 所要時間 約21分ほど
【入館料】無料