江戸時代に堀田氏が築いた宮川藩の陣屋

JR長浜駅から東へ。しばらく走り長浜バイパスを越えたあたりにある日枝神社付近が宮川陣屋跡とされ、神社前の向かいに石碑が設置されています。

築城されたのは徳川時代に入ってから。元禄11（1698）年に堀田正休が上野国から移封されてきて築城されたものだそうです。寛延元（1748）年の三代正陳（まさのぶ）の時に3,000石を加増されて13,000石となった後、明治維新まで堀田氏による統治が続いたと日本城郭大系に記されています。

大系によると宮川陣屋の石碑の横に流れる小川は堀の名残だとされていますが、目立った遺構は特にありません。

解説板はありませんが、日枝神社の由緒書には陣屋についての説明もされています。

敢えて宮川陣屋だけを訪問するほどの動機は見つけられない城跡ですが、JR長浜駅には長浜城があり、そこからこの宮川陣屋を目指しまださらに東へ進むと姉川合戦の跡や、小谷城など様々な史跡を堪能することができますので、それらと合せて訪問されるのがオススメ。

アクセス手段としては、駅前でレンタサイクルを借りて回られるのが便利だと思います。