旧兵庫県庁跡は、織田信長家臣の城跡地
JR兵庫駅から海辺へ向かうこと10分程度。新川運河沿いにひっそりと、兵庫城跡の石碑が建っています。
兵庫城の歴史は、まず織田信長の家臣だった荒木村重が謀反を起こし、最後はこの場所からも近い花隈城にて村重は敗北。自身は毛利家へ亡命することとなり、その戦いの功績を認められ、池田恒興が兵庫の地を信長から与えられ、花隈城でなくこの地に新たに兵庫城を築いたとされています。
兵庫城の歴史は短かく、城が完成するのが「本能寺の変」が起きる前年の天正9年(1581年)のこと。わずか2年後には、恒興自身は美濃の大垣城へ移動。兵庫の地は豊臣秀吉の管轄と変わり、片桐且元が入城。
徳川時代に入ると朝鮮使節が招かれたこともあるそうですが、奉行所から勤番所へと姿を変え幕末を迎えます。
明治時代に入ると、旧兵庫城跡は初代兵庫県庁となり、伊藤博文が初代の兵庫県知事を務めたというのは全く知らずに、意外というか驚きですが、兵庫城跡地は常に政庁に関わり続けた場所であったようです。
残念ながら今の跡地は最初に触れた通り、新川運河沿いにひっそりと石碑を残すのみ。他のサイトで調べても明確な場所を明記してあるサイトが少ないように感じ、結局Googleのストリートビューに写っていたので、それを頼りに訪問。ですので、当サイトでは石碑場所の地図も添付しておきます。
都市部にありがちですが、完全に開発され元の姿を想像することさえ出来ない場所ですが、歴史背景の深い場所且つ、近くには平清盛ゆかりのスポットもあるので、合わせて周辺の歴史散策にオススメの場所です。
近くのオススメすぽっと
平清盛の供養塔と言われる清盛塚が近くにあります。神戸市兵庫区はかつて平氏が福原京を置いた街。清盛ゆかりの街です。
能福寺には第二次大戦前まで日本三大大仏の一つと言われた兵庫大仏が再建されています。またこちらにも平清盛を祀る平相国廟があります。
所在地
兵庫県神戸市兵庫区中之島
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新神戸駅 料金 片道14,670円 所要時間 約2時間44分ほど
【神戸市営地下鉄西神・山手線】新神戸駅~三宮駅 料金 片道200円 所要時間 約2分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 三ノ宮駅~兵庫駅 料金 片道160円 所要時間 約7分ほど
【入館料】0円