城域立入禁止で遺構を確認できない横浜の城跡

荏田（えだ）城は、東急田園都市線の江田駅の北東にある小山が城跡となり、日本城郭大系にもその存在が記されていますが、城主や築城時期については明記されていません。

他の城サイトを拝見させていただいていると、どうやら平安時代末期に源義経の家臣・江田源三の居城だったのではないかという説があることと、戦国時代には後北条氏の支配下にあり、小机城の支城として、曾禰采女助という武将が守ったようです。

廃城時期は恐らく、天正18（1590）年に豊臣秀吉による小田原征伐で落城、その後廃城となったものだと思われます。

現在、荏田城は全域が私有地になっており、立入禁止の看板が掲げられ中に立ち入ることができません。
城郭大系によると堀や土塁などが残るそうなので非常に残念です・・・
以前何らかのトラブルがあったのでしょうか・・・

自由に立ち入れないため、遺構の存在を自分の目で確認することはできません。これは地権者がおられることですからどうすることもできませんが、せめて神奈川県は地権者の方と相談の上、城外に石碑と解説板ぐらい設置することはできないものでしょうか・・・
大切な史跡の一つだと思うのですが・・・

荏田城だけ訪問しようと計画を立てたれるのは、全く消化不良になりますのでオススメしません。少し川崎側へ出て南武線沿線へ出ると様々な城砦跡が集中していますので、そういった他の城巡りに合せて機会があれば「記念」程度に訪問なさってみてはいかがでしょうか。