花隈城の戦いで荒木村重が篭った城
JR元町駅もしくは、阪急・神戸高速の花隈駅が最寄駅。有名な神戸の中華街も近くにある繁華街近くに花隈城はかつて存在していました。現在、主な城域には花隈公園があり、石垣風の作りになっています。遺構は存在しておらず、石碑と解説板(石製)が設置されています。
他に花隈公園の西側にある福徳寺の山門前には天守閣跡の記念碑があります。冒頭で触れたように都市化が進んでいるため遺構はありませんが、この天守閣跡地は地形的にかなり高台になっており、かつてこの場所に軍事的要塞を築いた理由の一因が分かる場所です。
この花隈城の歴史ですが、日本城郭大系によると、織田信長系列の城郭であるようですが築城時期は諸説あり、永禄11(1568)年に和田惟政か、天正2(1574)年に荒木村重のどちらかが築いたと考えられているようです。
その村重が石山本願寺に通じていると疑いをかけられたことが原因で実際に謀反を起こし、伊丹市の有岡城に篭り、それを明智光秀、滝川一益といった著名な武将が攻撃。
村重は尼崎城へ移り、有岡城に残った村重一族は惨殺されてしまいます。追い詰められた村重はさらに花隈城へ逃げ、それを池田恒興が攻撃。生田陣所などに恒興の一族らを配置し花隈城を包囲。村重は毛利氏に亡命し、武将としては歴史の表舞台から消えてしまいます(後に茶人として復帰します)。
その天正8(1580)年の通称「花熊城の戦い」で落城し、恒興は新たに兵庫城を築城。その際に花隈城の資材も利用したと伝わります。
冒頭で触れたとおり、特に遺構などはありませんが、近くによる機会があったのと、天守閣跡の石碑が近くにあることを知り、2013年1月に再訪問してきました。神戸の代表的繁華街の三宮からも十分徒歩で訪問できるキョリですし、有名な神戸の中華街も近くにあり訪問する動機が得やすい場所にあるのと、有名な歴史背景に飛んだ神戸市内中心部の城跡ですので、近くに寄られた際に一度足を運んでみらてはいかがでしょうか。
実際、雨の降る中で訪問しましたが、季節・天候に左右されずに訪問できる「都市型」の城跡です。
近くのオススメすぽっと
各線三宮駅の南側にあるカレー屋「ジャディアン」さん。神戸中心部のお店ですが、平日ランチ時でも非常に静かでスパイスの効いたカレーを頂けます。
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三宮のセンタープラザ西館地下の飲食街にある「糀屋」さん。よく味の染みこんだスジ肉のたまご丼は手軽で、美味しくまさに城めぐりにぴったりのランチメニューです。
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所在地
兵庫県神戸市中央区花隈町1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新神戸駅 料金 片道14,670円 所要時間 約2時間44分ほど
【神戸市営地下鉄西神・山手線】新神戸駅~三宮駅 料金 片道200円 所要時間 約2分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 三ノ宮駅~元町駅 料金 片道120円 所要時間 約2分ほど
【入館料】0円