織田信長の影の力にもなった立入氏の居城跡
「たていり」と読みますが、JR守山駅東側の市立立入が丘小学校を目指していくと分かりやすい場所になります。駅から徒歩で向かう場合、土塁が明瞭に残る浮気城のある住吉神社を経由すると、途中に西隆寺があり、ここが城主立入氏の菩提寺だとされています。
さて、この立入城ですがまず非常にわかりづらく、管理人も本音のところ「ちゃんと城に訪問できたか?」不安になってしまう場所です。地形は平坦ですが日本城郭大系によると「野洲川左岸のやや高いところ」とあるので、今では地形も変わってしまっているのかもしれません。水路はとても多い地域だという印象があり、どうしてもこれがかつては濠の役目を果たしたのかと想像してしまいます。
歴史は立入秀興が築城したと日本城郭大系には記載されており、同書の文中には「近江名跡案内記」には「立入因幡守清直の居城」という史料があると説明されています。
佐々木六角氏に従っていたそうですが、明応9(1500)年に後土御門天皇が崩御した際、財政的な問題で出棺すらできない状況を知り、佐々木(六角)高頼を通じて御料を奉じたことで、御倉職を得たとされます。
立入宗継は織田信長にも姻戚関係から通じており、信長上洛にあたって朝廷に「論旨奉書」を出させ、信長の天下統一事業の影の一役を買っていたことも記されています。
その後、この城がいつまで使用されたかなど不明ですが、冒頭で触れた浮気城は本願寺勢力に対する信長の拠点に変わったそうなので、この城もほぼ同じような運命を辿ったのだろうとは思いますが・・・
さて、現在の立入城ですが、ざっくりと「このあたり」とまでは言えますが、具体的にどこを目指すかなどは非常にわかりづらいです。管理人は現地で「お城のとびら 」さんを参考に回って、土塁らしきものをいくつか確認し、撮影していますが、はっきり言って自信は皆無です。
近くには古墳跡の解説板などもある場所なので、できればこの城についても、解説板や土塁に関してもそれを明確に示す標柱などが出来ることを望みたいですが・・・
ともかく周辺の城跡と合わせてじっくりと歴史散策を楽しめる一帯ではあります。
近くのオススメすぽっと
守山駅周辺は東口、西口ともにコンパクトに整備された街で飲食店にも困りませんが、関西で横浜家系ラーメンが食べられる「らーめん秀吉家」さん。管理人は東京生活も長いので東京で家系は何度か食べていますが、その中でも好みという点で言えばかなり上位に入る味です。とんこつ醤油で関西ラーメンにも近い味なので、食べたことのない関西の方はぜひお試しください!
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所在地
滋賀県守山市立入町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅(乗換え) 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】東海道本線 京都駅~守山駅(新快速停車駅) 料金 片道480円 所要時間 約25分ほど
【入館料】無料