名門吉良氏ゆかりの要塞化された寺院
JR南武線の「武蔵中原駅」が最寄になりますが、本数がワリと少ない路線ですので、新宿・渋谷方面から来られる方は、東急東横線から南武線への乗換え駅になる「武蔵小杉駅」で降車し、徒歩で近くの小杉御殿などを含めて散策されてみてはいかがでしょうか。
この泉沢寺(せんたくじ)は、元は東京都世田谷区の千歳烏山にあったお寺でした。足利幕府時代、足利が途絶えれば代わりに将軍を排出する家として吉良氏と今川氏が存在し、その名門中の名門・吉良氏が世田谷に領土を持っていたので、自家の菩提所としてこの「泉沢寺」を建立したとのことです。
烏山にあった泉沢寺が焼失してしまったため、1550年に現在の場所へ、吉良頼康氏が再興したという歴史があります。
今現在でも目の前が中原街道で、直進していくと江戸城の方向へ向かっていきます。そのような要所にあったため、早くからこの寺は要塞化していったそうで水堀もあったとのこと。今は近くを流れる二ヶ領用水が、水堀の名残だと伝わります。
徳川政権後はこの一帯に小杉御殿と呼ばれる陣屋ができ、石碑のたつ西明寺まで、わずか500メートルほど。そのような位置関係から徳川将軍家との関係性も深まっていったとのことです。
ですが今現在の泉沢寺は小さなお寺として残り、観光客で賑わうようなスポットではありません。ただ個人的には、この泉沢寺のあった東京世田谷の烏山と、この武蔵小杉エリアは両方とも近くですが暮らしたことがあり、たまたまですが浅い縁のようなものも感じ、興味深いスポットの一つです。
このエリアの観光に関しては、武蔵中原駅付近や、またこの近辺最大の商業スポットである武蔵小杉駅エリア。さらに、武蔵中原から北へ(立川方面)一駅先の武蔵新城駅などは商業エリアとして賑わっていますので、飲食店にも困ることはないと思います。
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500メートル程度、離れた距離にある西明寺。こちらの入り口には、かつてこの付近にあった「小杉御殿」という徳川将軍家の陣屋があったことを示す石碑が置かれています。この西明寺も徳川将軍家と関係性の高いお寺です。合わせて観光してみたいスポットです。
関西人には馴染みの深い「餃子の王将」ですが、この川崎市にも武蔵小杉やまた川崎駅前などにも出店されています。最近はテレビなどの影響で関東でも人気が出てきていますが、チェーン店といえど、ここの餃子や唐揚げは本当に美味しいです。
「餃子の王将」さんのWebサイトへ
所在地
神奈川県川崎市中原区上小田中7-20-5
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【東急東横線】渋谷駅~武蔵小杉駅(特急停車駅)料金 片道190円 所要時間 約12分ほど
【入館料】0円