平安時代の武将・河崎基家の居館跡伝承地

場所はJR・京急川崎駅からも近く訪問しやすい立地条件で、他のお城サイトなどで「川崎堀之内」として紹介されているケースもありますが、この一帯は首都圏屈指の風俗街としても有名な場所のため、時間帯などによっては女性の一人での訪問などはオススメできない場所です。

そのように開発されてしまっている場所のため、遺構はありませんが稲毛神社に河崎氏館について少しだけ触れられている由緒書きが残りますので、当サイトでは稲毛神社を河崎氏館として紹介します。

河崎氏館は、平安時代後期に桓武平氏の流れを汲む、秩父氏の一族・河崎基家がこの一帯に土着し構えた居館とされます。

ただ、いつ廃城になったかなど詳細に関しては不明点が多いとのことです。

地形などは大きく改変されているだろうとは思われますが、特に高低差のない平地帯。ただ現代の地図で見ると北側に多摩川。恐らく往時の沿岸はもっと内陸に食い込んでいたでしょうし、東側には東京湾と、防御性よりも交通の要所として選ばれていたのでしょうか。あくまで勝手な推測のお話ですが・・・

稲毛神社自体は多少は見所もあり、弁天池と呼ばれる場所は、館の水濠跡などとも伝わるそうです。
東京のベッドタウン川崎の玄関口近くの城砦跡。近くによられる機会があれば訪問されてみてはいかがでしょうか？