寺田豊前守が居城としたとされる近江の城館跡

欲賀（ほしか）城は小さな扱いですが、日本城郭大系には次のように紹介されています。

「守山市遺跡分布調査報告」に収録されており、詳細は不明だが土塁などが良好に残されている。

他の城紹介サイトなどを見ていると、現在の浄光寺近辺と記されているものが多かったので、浄光寺をとりあえず目指して訪問しました。

浄光寺の「欲賀寺史略」には、欲賀城の名前はありませんが、1370年頃に寺田豊前守清信なる人物が移住してきたと記されています。
他に欲賀城を示す石碑や解説板は設置されていません。

城郭大系の「良好な土塁」は全く分かりませんでしたが、関連するものか自信は持てませんが、すぐ近くの小津小学校を取り巻く水路はなんとなく堀の跡のようにも思えました。

遺構に関しては自信を持って「あります！」とは言えないのですが、平城ですが、なんとなく雰囲気のある場所。当時は湿地帯で、それが天然の防御の役割を果たしていたのかもしれません。
あくまで根拠のない推測ですが。

守山市、隣接する草津市には浮気城や、また欲賀城からさらに琵琶湖方面へ向うと城郭寺院で国指定史跡の芦浦観音寺など多くの中世城郭跡が集まる街です。

守山駅には「レンタサイクル駅りんくん守山店」がありますので、天気の良い日に、それでグルっと回ってみるのとより一掃歴史散策が楽しめるかと思います。