上杉四家、詫間上杉憲清の築城とされる中世城郭
JR横浜線の中山駅を降り、川に沿うように北東に少し離れた位置にある旧城寺(旧漢字名:舊城寺)は、室町時代に山内、扇谷とともに栄えた上杉四家の一つ、詫間上杉氏の憲清によって築城されたと境内の案内板にも記載されています。(四家のあと一つは犬懸上杉氏)。
1438年から翌39年にかけて鎌倉公方足利持氏と、関東管領上杉(山内)憲実が関東で争った「永享の乱」で、榎下城城主の上杉憲清は足利持氏側にたって戦うも敗戦。自害をしたとされます。(永享の乱自体、足利持氏の敗北)。
これにより詫間上杉が滅亡、榎下城も廃城となったようですが、後に後北条氏が勢力を伸ばす中、この城も後北条氏の傘下に入ったとも伝わるようですが詳細は不明とのこと。
近くには小机城もあるので何らかの支城的な存在として機能したのでしょうか。
寺の墓地脇から西側に抜けると、土塁らしきものが残るほか、案内板の設置されている場所も、虎口の土塁跡と伝わり、わずかながら遺構を楽しむことができます。
周辺の地形は、恩田川と谷本川が合流し鶴見川になるまさに天然の要害になりそうな場所です。
町田側にも横浜側にも城砦跡の集中するエリアなので、徒歩でゆっくり歴史散策してみたい一帯です。
近くのオススメすぽっと
榎下城の近くは、北側の東京町田方面にも、南側の新横浜方面にも城跡の多い一帯。横浜線で新横浜方面にある、小机城は迫力のある空堀などの遺構が楽しめます。
所在地
神奈川県横浜市緑区三保町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【小田急小田原線】新宿駅~町田駅(乗換え・急行停車駅) 料金 片道360円 所要時間 約30分ほど
【JR横浜線】町田駅~中山駅 料金 片道160円 所要時間 約12分ほど
【入館料】0円
【JR横浜線】町田駅~中山駅 料金 片道160円 所要時間 約12分ほど
【入館料】0円