日本の城巡り「MARO参上」

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常楽寺城(滋賀県)

織田信長侵攻とともに歴史の役目を終えた城跡

 

安土城観音寺城という2つの日本100名城の最寄駅になるJR安土駅。この常楽寺城(別名・木村城)も同じ安土駅が最寄の城跡です。

常楽寺城に関しては「近江の城郭」 さんが詳しく歴史背景を説明されているので、そちらを参考にさせていただきます。

場所は安土駅の北西に位置する常浜水辺公園付近が常楽寺城跡とされますが、現在は遺構は残らず、また石碑や解説板も残りませんが、公園内のベンチに「木村城跡」の案内標識がありました。どうやら以前は「木村城」の位置を示すものがあったようですが、訪問時はなにもありませんでした。

さて、常楽寺城の歴史背景ですが、木村氏が築城したと考えられ、木村氏は神官出身で観音寺城が本拠の六角氏に仕える身だったそうです。幾度かの戦いを経験した常楽寺城は、元亀元(1570)年「落窪の戦い」で織田信長が六角氏を破ると、それに合せて常楽寺城も廃城になったそうです。

「お城の旅日記」 さんによると、六角氏も常楽寺城も滅んでしまいましたが、木村氏は信長に仕え、安土の町奉行になったそうです。

常楽寺城は滅んだものの、六角氏を滅ぼした信長は天正4(1576)年に安土城を築くまで、幾度かこの常楽寺近郊に宿泊していたそうです。

冒頭で触れたとおり、この城には遺構や石碑などは用意されておらず、また地図通りに最短ルートで城域に入ろうとすると、民家で飼育されている猛犬(檻に入っていますが)がけたたましく吼え、かなり難儀しました。

訪問時は浅小井城へ訪問する途中にあるこの常楽寺城に立ち寄りましたが、同じように他の城や、安土駅周辺の歴史観光スポットを訪問する際に合せて訪問程度をオススメします。

かつて戦国の世の最大の権力者が暮らした安土ですが、超有名な史跡以外にも様々な史跡が眠っている奥の深い街です。

所在地

滋賀県近江八幡市安土町常楽寺

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR山手線】新宿駅~品川駅料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線ひかり】品川駅~米原駅料金 片道11,860円 所要時間 約2時間10分ほど
【JR東海道本線】米原駅~安土駅料金 片道400円 所要時間 約25分ほど
【入館料】0円

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