戦国大名尼子氏が発祥した近江の城館跡
尼子(あまご)館は京阪神方面から訪問される際はJR河瀬駅から大体4キロほど(管理人は徒歩で訪問しました)で、駅西口にはレンタサイクルもありますのでそれを利用するか、彦根駅まで一旦出て近江鉄道の尼子駅に移動されるのが一番近いと思います。新幹線で訪問される地方から来られる方は、米原駅から直接近江鉄道で尼子駅に移動されるか、先ほど同様、河瀬駅からレンタサイクルを利用されるのがベストと思います。
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さて尼子館の歴史ですが、日本城郭大系には数行だけ紹介されています。それによると京極高詮の弟・高久が尼子に住み、尼子氏の祖になったとのみ記されています。
現地解説板の方が、より詳細に尼子館の説明をされているので、そちらも合わせて紹介します。それによると、正平2(1347)年に京極氏の本拠・勝楽寺城の前衛として尼子館を高久が築城したとあり、永享元(1428)年に動乱に巻き込まれ落城したとあります。
wikipediaによると、この高久の次男・持久が京極氏の守護代として山陰出雲の月山富田城へ移り、そのまま戦国大名として出雲の尼子氏は毛利氏に敗れるまで山陰に君臨し続けることになったとのことです。
戦国大名尼子氏の発祥の地、滋賀県甲良町尼子にはいくつか遺構が残るほか、町を挙げて尼子氏の故郷であることをアピールされており、城ファンとしてはなんとも嬉しいところ。
まず目指すのは尼子駅の東南、住泉寺。こちらの本堂の脇から奥に入ると、尼子土塁公園として土塁、あと整備されすぎて遺構か、復元か見分けが難しいのですが堀も残されています。こちらには解説板も設置されています。
さらにその西側の住宅地にも殿城池と銘打たれ、堀の一部が残されています。ここに祀られている社は、先ほど触れました、落城の際に城主の姫君(八千姫)が入水し、その姫君を祀っているとされます。さらにそれを追って侍女、お園も入水殉死したことから「お園堀」とも呼ばれるようになったとのことです。
今、確認できる遺構や見所は上記2箇所くらいだと思いますが、それでも戦国大名尼子氏の発祥の地として、町も大々的にアピールされているにも関わらず、あまり城サイトで紹介されていないのは、冒頭でも触れた日本城郭大系での扱いにも影響されているのかもしれません・・・
ここだけをピンポイントでは消化不良気味かもしれませんが、彦根中心部の城や、また隣の豊郷駅には目加田城などもありますので、それらと合わせて訪問されてみてはいかがでしょうか。
近くのオススメすぽっと
近江ちゃんぽん亭彦根駅前本店さん。滋賀県でよく見かける近江ちゃんぽんのこちらが本店になるようです。長崎ちゃんぽんとは根本的に味も違いますね。和風出汁でトンコツではありません。デフォルトも美味しいですが、写真は変わりメニューの「チゲちゃんぽん」。お出汁がよく出ているだけに、辛味噌もよくあっていました。
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所在地
滋賀県犬上郡甲良町大字尼子
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線ひかり】品川駅~米原駅料金 片道12,600円 所要時間 約2時間10分ほど
【近江鉄道】米原駅~尼子駅料金 片道520円 所要時間 約30分ほど
【入館料】0円