日本の城巡り「MARO参上」

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小沢城(神奈川県)

北条氏康が初陣を飾った川崎市郊外の城

 

京王相模原線、JR南武線の稲田堤が登城口への最寄になってきますが、比較的近辺では有名な城跡で、自然道として整備されているワリに登城口の場所が分かりづらいのが難点。

下の地図にはその登城口の最も分かりやすい場所を記しておきます。

小沢城は鎌倉幕府の御家人で、枡形山城を守った稲毛重成の子・小沢小太郎の居城と伝わります。築城に関する説は諸説あるようですが、この城は後に後北条氏の3代目。名将と名高い氏康が初陣を飾った城としても有名です。

後北条氏と関東の覇権を争った扇谷上杉氏の朝興を小沢原の戦いで破ったとされます。

現在は史跡公園としてでなく小沢城址緑地保全地区として、自然遊歩道となっていますが遺構もよく残っていますし、恐らく川崎市内では最も戦国時代の遺構を楽しむことができるスポットだと思います。

このページの下部に示した地図の登城口から登っていくと、しばらくすると竹やぶの中を進んでいくことになります。訪問時は6月の梅雨時でしたが、蚊も多くまた夏になるとヘビなども出てきそうな場所なので、服装等は注意をしたほうがいい場所。冬の快晴時が一番訪問しやすいのかもしれませんね。

ともかく竹やぶ内の道を進めば、途中で左右に分かれるスポットに出ます。道的に整備されているのが右側で、そこを進めば物見台跡や井戸跡などの遺構を確認することができます。こちらのゾーンは井戸跡付近など深い堀を確認することができます。

対して左側へ行けば、一見ケモノ道のような道を少し進めば主郭跡へ。この主郭跡に石碑と案内板が設置されています。ここにはベンチなどが設置されており、休憩も取れるようになっています。一帯はかなり広大な敷地面積でした。

訪問時は雨には合いませんでしたが、あいにく梅雨時の曇った日。晴天時ならまた違った印象だったと思いますが、少し薄気味悪い印象が残ってしまいました・・・。

遺構の規模としては、竹やぶの印象が重なったかもしれませんが、同じ神奈川県の小机城にも似た印象を受けました。想像した以上に遺構もよく確認できますし、規模も立派なもの。天候が悪く写真が非常によくないので、また今度は晴天時に再訪問をしてみたいですね。

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府中街道沿いに南東方向に4キロほど移動すると平安時代の武将・稲毛氏が築き、後、北条氏の傘下に入っていった枡形山城が生田緑地に残ります。遺構は少ないですが展望台からの眺望は素晴らしいですし、他、美術館などの施設も公園として整備されています。

所在地

神奈川県川崎市多摩区菅仙谷

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【京王相模原線】新宿駅~調布駅(特急停車駅、乗換え)~京王稲田堤駅料金 片道240円 所要時間 約20分ほど
【入館料】無料

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