日本の城巡り「MARO参上」

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千代城(滋賀県)

古代の有力氏族・物部氏の子孫が築城したとされる城跡

 

JR守山駅東口を出て、駅を背に右側へしばらく行って、大通りを左折した住宅地にある八尾神社が城跡推定地とされます。千代町自治会館のある方の出入り口に設置されている、由緒書きに「千代城」のことが触れられています。

それによると、千代城が築城されたのは天正3(1573)年に玉岡宿弥彦安が築いたと記され、慶長元(1596)年に城主・千代中務大夫の時に落城したと記されています。

日本城郭大系にも千代城のことは記されているものの、その情報量は乏しく先の千代氏は、玉岡氏が姓を変えたものだということ。落城(廃城)の時期に関しては天正年間に「焼失」したと記され、現地解説板と若干の違いはあるものの、詳細な情報が記載はされていません。

日本城郭大系の前身的な存在・日本城郭全集には古代の有力豪族だった物部氏が千代城のあった場所に籠城し、後の聖徳太子になる厩戸皇子と戦ったとされ、ここで紹介した玉岡氏はその物部氏の子孫だと伝わるそうです。

現在周辺は水田も多く、長閑ではあるものの基本は宅地化され、開発が進んでいるため遺構は見当たりません。また現在の地形は平坦な地形で、この地に戦闘施設を作った意図が正直分からないですが、地図で見てみると水路の多い一帯でもあるので、それらが往時は防御設備として十分機能していたのでしょう。

しかし古代・物部氏の真相は少し置いておいて、千代城として築城されたと考えられている時代は、織田信長が上洛して後のことで、さらに「落城」したとされるのが信長時代も終わり、すでに豊臣政権樹立後のことになりますし、一体この千代氏は何者なのでしょうか・・・
不明点も多い城跡・城主の歴史です。

この千代城からJRの線路をまたぎ、反対の西口には勝部城など、付近には城跡推定地とされる場所が、大変多い一帯ですので、それらと合わせて訪問されることをおすすめします。

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守山駅周辺は東口、西口ともにコンパクトに整備された街で飲食店にも困りませんが、関西で横浜家系ラーメンが食べられる「らーめん秀吉家」さん。管理人は東京生活も長いので東京で家系は何度か食べていますが、その中でも好みという点で言えばかなり上位に入る味です。とんこつ醤油で関西ラーメンにも近い味なので、食べたことのない関西の方はぜひお試しください!
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所在地

滋賀県守山市千代町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅(乗換え) 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】東海道本線 京都駅~守山駅(新快速停車駅) 料金 片道480円 所要時間 約25分ほど
【入館料】無料

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