柴田勝家の兜が祀られている伝説のある神社
三鷹市と調布市の市境付近にある小さな神社。公共交通機関の場合、JR三鷹駅、吉祥寺駅からですと仙川方面のバスで、その京王仙川駅からですと、その三鷹駅、吉祥寺駅方面へのバスの途中にある杏林大学病院バス停で降りると便利です。
この勝淵(かつぶち)神社は遠く、越前(福井)の北ノ庄城で豊臣秀吉に攻められ自害した柴田勝家の兜が祀られているという伝説のある神社として有名です。
そもそも本人には関東には縁の薄い人物でしたが、勝家は最期を迎えるにあたり孫の勝重に先述の兜を与え、関東の地へ逃がしたと現地の由緒書に説明されています。
この柴田勝重が「大坂の陣」で戦功をあげ、徳川家康より旗本としてこの仙川付近を与えられたといわれます。
すぐ近くの島屋敷に暮らした勝重は勝淵神社のある場所に、社を建て、その脇に兜を埋め祀ったとされます。
管理人は長くこの仙川に暮らしたので、何度かこの神社には立ち寄りましたが、よい写真などが残っていなかったため、2014年2月に改めて京都から再訪問。念願の当サイトでも紹介できることとなりました。
本堂を正面に見て、右側にノボリと共に兜の形をした塚が祀られています。
この近くには先述の島屋敷だけでなく、戦国時代には天神山砦という城砦があり、少し離れますが、この調布・三鷹エリアでは最も有名な歴史観光地である深大寺には扇谷上杉氏の深大寺城もあり、扇谷上杉氏と後北条氏が争った場所でもあるので、そういった背景の中、この地も利用されたのではと想像したくなる地形でもあります。
神社自体は小さく、多くの時間を費やせる場所ではありませんが、戦国時代きっての著名武将の一人である、柴田勝家の縁のスポットとして、オススメの歴史観光地です。
またここから仙川駅方面にバスが走る道を進むと春清寺という寺院があり、そこには文中に何度か登場した勝重の墓が眠ります。
メジャーな城跡が続く一帯ではありませんが、都心部から近い戦国時代ファンにとってはなかなか楽しめる一帯です。文中に登場した城砦含め、時期・天候に左右されず訪問することができます。
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所在地
東京都三鷹市新川3
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【京王線】新宿駅~仙川駅 料金 片道170円 所要時間 約23分ほど
【小田急バス】仙川~杏林大学病院前 料金 片道210円 所要時間 約13分ほど
【入館料】無料