日本の城巡り「MARO参上」

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勝海舟邸(東京都)

徳川幕府末期に活躍した勝海舟の邸宅跡

 

西郷隆盛との著名な会談で実現した江戸城無血開城や、神戸海軍操練所らでの坂本龍馬との師弟関係等で、徳川幕府末期の幕臣として著名な勝海舟は東京赤坂で全盛期もそして晩年も過ごしたとされます。

まず赤坂6-10-39には安政6(1859)年~明治元(1868)年まで暮らしたことを説明する解説板、そして記念碑が設置されています。文久2(1862)年に坂本龍馬が訪れ、刺殺も辞さない覚悟も、海舟の考えに感銘を受け、師弟関係が誕生したとされるのもこの地だとされます。

さらにこの近くの「サン・サン赤坂」には明治5(1872)年から(49歳)76歳でこの世を去るまで暮らした邸宅跡があったとされ、解説板と、坂本龍馬との師弟像が建立されています。こちらの場所では「氷川清話」を執筆したと現地解説板に説明されています。

両方とも現在は遺構は残されておらず、都市化されていますので往時を偲ぶことは難しいですが、坂道も多く虎ノ御門赤坂見附を結ぶラインの丁度外側。勝氏が戦略上この地を選んだという時代ではないと思うので、徳川氏が江戸城の防衛上、他の武家屋敷をこの付近に配置していたのでしょう。
歴史上著名な勝海舟の邸宅跡ということでピンポイントで訪問しましたが、もう少し調べると他の武家屋敷跡もあるはずなので、改めて付近の散策をしてみたいです。

勝海舟邸宅跡はきちんと記念碑なども用意されていますし、また周辺は近代史で2・26事件でも部隊の一つであり、古くは平安時代末期、木曽義仲の重臣として活躍した今井兼平が居館にしていたと伝わる今井城跡とされる氷川神社。鎌倉時代には秩父氏あたりが関与したと考えられる星が岡城跡とされる山王日枝神社など、都心近くでありながら歴史散策を楽しめるエリアです。

危険な所もありませんので、季節天候を問わずに気軽に訪問できますが、出来れば勝海舟邸跡だけでなく、文中で紹介させて頂いた近隣の史跡も含めて散策されることをオススメしたいと思います。

近くのオススメすぽっと

赤坂駅近くのインドカレー「THE SPICE」さん。場所柄とてもオシャレで明るい店内で本格的なインドカレーを楽しめます。
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所在地

東京都港区赤坂6等

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【東京メトロ線】丸ノ内線 新宿駅~赤坂見附駅 料金 片道170円 所要時間 約10分ほど
【入館料】無料

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