徳川家光が築かせた、徳川将軍の宿泊施設跡
平成の市町村合併に伴い誕生した東近江市の旧能登川町にある、JR能登川駅の西南側に直線距離では1キロ(入り組んだ道のため1.5キロほど実際はあります)ほど先にある愛宕神社の御旅所(というより、現在はゲートボール場といった方がしっくりきます)が伊庭御殿跡になります。
徳川幕府成立後、将軍が江戸から京都に上洛の際に作った宿泊施設。近江には同じような施設が4つほど作られたそうです。この伊庭御殿は3代将軍家光が、茶人としても有名な大名・小堀遠州に命じて、寛永11(1634)年に築かせたそうです。
旧豊臣方の残党などから将軍を護衛する目的も強く、石垣や土塁、堀などで城郭風に建設されたそうで、今も石垣の一部が残っています。
近くの野洲市にあった永原御殿が将軍の上洛が途絶えたことにより、貞享2(1685)年に廃止になっているそうで、ほぼ同時期に同じ理由で廃止になったものと考えられるそうです。
伊庭御殿の北西には戦国初期の頃まで観音寺城の佐々木氏の一族だった伊庭氏の伊庭城があり、当時は伊庭内湖があったためこの近辺も、軍事上守備が行いやすかったのでしょうし、また朝鮮通信使が通った朝鮮人街道などもあることから交通の要所としてこの場所が選ばれたのだと思います。
伊庭城のページでも同じことを記載していますが、この一帯を訪問した時は、近くの安土城などを訪問し終えた後で、相当足に疲労が残っていたことに加え、カメラの充電も上がり、携帯のカメラで石垣などを撮影していたため、自分自身、記憶が曖昧になってしまっている城跡です。
周辺は著名な城跡も多い場所ですので、それらと合わせてまた再訪問し、こちらのサイトでも情報を追加させていただきます。
所在地
滋賀県東近江市能登川町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線ひかり】品川駅~米原駅料金 片道11,860円 所要時間 約2時間10分ほど
【JR東海道本線】米原駅~能登川駅(新快速停車駅)料金 片道320円 所要時間 約12分ほど
【入館料】0円