有岡城の合戦後、荒木村重家臣が処刑された城跡
七松(ななまつ)城は日本城郭大系では少しだけその説明がされており、「細川両家記」「信長公記」それぞれに「陣が置かれた」とのみ記されています。
しかしこの七松城を歴史的に著名にしたのは、やはり戦国時代。天正6~7(1578~79)年、織田信長に反旗を翻した荒木村重が有岡城に籠り争いましたが、その支城だった尼崎城を攻めるために、織田信忠が陣所として使い、戦後、荒木村重の家臣をこの七松城に監禁、その後見せしめのために600名ともされる対象者を処刑した場所としてが、このサイトに訪問された方にとっても、最も有名な歴史ではないかと思います。
現在その中心地には八幡神社が建ち、境内にはその処刑された武将達の慰霊碑が建っています。
目立った遺構はありませんが、元は環濠であったそうで、環濠にありがちな細い道や、また堀の名残ではないかと思われる地形がちらほらと確認することができます。
管理人もどちらかと言えば、悲劇の地として認識していますので、積極的に訪問しようとなかなか思えなかったのですが、歴史上も著名な舞台の一つなので思い切って訪問。
今では400年以上前、凄惨な出来事が起こった場所とは思えないほど、静かで明るい神社となっています。
七松城自体は周辺も住宅地化されており、季節、天候を問わずに訪問が可能ですが、見どころはあまり多くはありません。ただ文中に登場した尼崎城はじめ、近辺には中世、戦国の城跡も多いエリアなので、それらと合わせて歴史散策を楽しまれることをオススメします。
近くのオススメすぽっと
立花駅南側のインドカレー「インドラディップ」さん。内容を見ればかなりお得感もあり、もちろん本格的なインドカレーをゆっくりと楽しむことができるお店です。
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所在地
兵庫県尼崎市七松町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,450円 所要時間 約2時間26分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 新大阪駅~立花駅 料金 片道220円 所要時間 約15分ほど
【入館料】0円