大迫力の空堀が特徴の横浜の城

新幹線の停車駅である新横浜駅の隣「小机駅」。
サッカーJリーグの横浜F・マリノスのホームスタジアム「日産スタジアム」がある、巨大都市・横浜の中心部に近いと思えないほど、のどかな場所に「小机城」は残っています。

歴史的には関東管領上杉氏によって築城されたそうです。名将・太田道灌氏に攻められた時には、道灌が「小机はまず手習いの初めにて、いろはにほへとちりぢりとなる」という歌を見方の士の士気をあげるために歌ったそうです。

その後は関東各地の城に見られるように、後北条家の傘下に入ることとなり、豊臣秀吉の北条征伐によって無傷のまま落城したそうです。

とにかくも、今の小机城は圧倒されるような空堀が良好に残ります。堀底は遊歩道のようになっていますので降りてみると、その堀の高さ（深さ）に驚かされます。

一時期、私も神奈川県の川崎市に住んでいたので、横浜には意外と山間地帯が多いことは知っていましたが、よもや人口約360万人の日本で最も人口の多い市に、ここまでの遺構が残っているとは考えもしませんでした。

城跡の規模も想像した以上の大きさ。この城跡はぜひ首都圏に住んでおられる歴史ファンの方なら一度、訪問されることをオススメします。うまく言えないですが、本当に迫力のある城跡です。

ひとつ残念なのが、本丸が地元の少年野球チームに独占されていて、観光が出来なかったこと・・・。うーん、、同じ野球ファンとしても、トンボでグラウンド整備は歴史遺構なんだから、いかがなものかと・・・

この小机から新横浜まで行き、地下鉄に乗ると比較的近い位置に、茅ヶ崎城もありますので、時間に余裕のある方は合わせて訪問されてみてはいかがでしょうか。