佐々木六角氏の重臣勝部氏の居城跡
JR守山駅の開発された西口側にある勝部神社が城跡地と伝わります。この神社は本殿が観音寺城の城主・佐々木(六角)高頼が再建したものとされ、重要文化財に指定されています。
勝部城の歴史は明応・大永年間(1492~1528)に永原筑前守重頼が築城したとされ、この永原氏は、冒頭で触れたように佐々木六角氏の力で再建されている神社の境内に築城しており、佐々木六角氏の重臣に当たる一族であったそうです。
日本城郭大系でも城主について様々な説があることだけは触れていますが、あまり永原氏の歴史や、またこの城の歴史については深く触れておらず、現地の神社由緒書にも、この城のことは触れられていませんでした。
織田信長が上洛した後は、稲葉伊予守・佐久間信盛が在城したとされますが、いつごろ廃城になっていったのかなどは定かでないようです。
現在の勝部神社付近は都市化が進み全く往時を窺がい知ることは困難な状態。神社の裏側には水路と、土盛りが見られますが、これが濠の名残か、また城の土塁なのかは不明です。
地形は戦国期の城塞を築くのに適した位置とは思えませんが、恐らくは永原氏の居館程度の規模で、守山駅周辺には同じく佐々木六角氏に従った武将の城跡が多いため、それらと連携を取りながら街の治安にも当たっていたのではないかと想像します。
冒頭で触れたとおり、神社としては重要文化財の建造物がありますが、城館跡としては見所が少ないため、先に触れた他の城館跡と合わせて訪問されることをオススメします。
余談ですが駅西側は商業施設も多く、飲食やトイレ休憩にも困らない場所で、年中・天候に左右されずに訪問することが可能な場所です。
近くのオススメすぽっと
守山駅周辺は東口、西口ともにコンパクトに整備された街で飲食店にも困りませんが、関西で横浜家系ラーメンが食べられる「らーめん秀吉家」さん。管理人は東京生活も長いので東京で家系は何度か食べていますが、その中でも好みという点で言えばかなり上位に入る味です。とんこつ醤油で関西ラーメンにも近い味なので、食べたことのない関西の方はぜひお試しください!
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所在地
滋賀県守山市勝部
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅(乗換え) 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】東海道本線 京都駅~守山駅(新快速停車駅) 料金 片道480円 所要時間 約25分ほど
【入館料】無料