信長に叛いた荒木村重の有岡城防御施設（1）

伊丹市の有岡城は織田信長に叛いた荒木村重の居城として有名ですが、街自体を防衛網で取り囲んだ「惣構え」の構造だったということでも有名。その、有岡城の西の構えとして築城されたのが上臈塚砦で、この伊丹市には他にも岸の砦、鵯塚砦があったと伝わります。

現在は市街地化され遺構はおろか、解説板も設置されていませんが、阪急伊丹駅の東側にある伊丹シティホテルが砦のあった場所とされています。

近くの墨染寺（このあたりも上臈塚砦の城域とされます）には「女郎塚」という碑があるらしく（実際行ったのですが、分からなかったです・・墓地の方でしょうか・・・）、有岡城落城の際に、城中の婦女子が多く処刑されたため、その霊を弔っているとのことです。

訪問自体は開発された市街地なので、天候や季節に関わらず、気軽に訪問できる場所。駅からの距離も近いので、JRの伊丹駅が最寄になる有岡城まで、徒歩でじっくりと街の散策をしながら訪問されるのがオススメです。

鵯塚砦は私有地で訪問できないと調べていたので、当日はパスしましたが、岸の砦と合わせて有岡城巡りを楽しみました。

街の景色が変わりすぎ、往時の壮絶な戦いなど想像することも難しいですが、伊丹の城巡りの際は、駅前でどこの砦跡にいくにしても道中になるので、一度立ち寄られてみてはいかがでしょうか。