日本の城巡り「MARO参上」

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鷺山城(岐阜県)

三大梟雄、斎藤道三が隠居生活を送った山城

 

鷺山(さぎやま)城が史料に登場するのは、平安時代末期、文治年間(1185~90)に地頭・佐竹常陸介秀義が居住したのが最初と、日本城郭大系には説明されています。

鷺山城が著名になるのは戦国時代。斎藤道三の名前が出る頃。まずは道三が長井新九郎規秀と名乗った頃、美濃は守護の土岐政頼と、鷺山城主だった弟・頼芸が争います。

道三の支援を受けた頼芸は、革手城の兄・政頼を越前に追放、守護に就きますが実権は道三が握ることになり、自身も道三に攻められ国外追放されます。

稲葉山城を拠点に美濃を納めた戦国大名となった道三ですが、天文17(1548)年、子の義龍に家督を譲り、この鷺山城に隠居城として居城するようになったとされます。

その後、これも著名な話ですが、道三と義龍は対立。一説では義龍の実父は、道三が追放した土岐頼芸ではないかと本人も知るようになったため、道三は鷺山城を捨て、城田寺城に移り、弘治2(1556)年に長良川で義龍と決戦。道三はこの戦いで戦死したとされ、以後、鷺山城も廃城になったとされています。

比高50メートルほどの鷺山山頂には、現在城跡を示す石碑や、解説板が設置されちょっとした公園としても整備されています。
バスも通っているはずですが、管理人は他の城にも行きたかったので、岐阜駅でレンタサイクルを借りて訪問しました。

登山口は少し分かりにくく、鷺山小学校近くの北野神社脇から、鷺山公園として整備され山道がついていますので、これを登るのが正規ルートのようです。

管理人は実際、どこから道がついているのか分からず、北野神社本堂の脇にも、立ち入り禁止になっていない石段があったためそれを「よじ登って」しまいました・・・
正規ルートだとよく見かけるハイキング道並みには整備もされています。

遺構は現地解説板にも、日本城郭大系にも残っていないとされますが、山頂には削平地は確認することができます。これが公園整備のためのものか、城郭遺構の一部かは分かりませんが。

ただ戦いをするにはあまりにも、向いていない城に感じてしまいます。義龍と後に不幸な戦いにまで発展するとは、鷺山に移った当時、道三も想定していなかったのかもしれません。

宇喜多直家、松永久秀と並び、三大梟雄とも称される道三が、晩年暮らした城は観光客が多く訪れる、かつての居城「稲葉山城」後の岐阜城とは比較にならないほど静かに岐阜の街を見渡しています。

近くのオススメすぽっと

黒野城近くにある、定食屋「松月庵」さん。岐阜らしいものと思い、味噌煮込みうどんの定食を頂きました。期待通りのお味に、雰囲気も味わえて800円ほどのお値段で、副菜も十分。黒野城、鷺山城に訪問される際にぜひ。
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所在地

岐阜県岐阜市鷺山

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線内回り 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅 料金 片道10,890円 所要時間 約1時間37分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 名古屋駅~岐阜駅 料金 片道470円 所要時間 約27分ほど
【入館料】0円

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