美濃三人衆の氏家卜全家臣・横幕氏の居城跡

大垣駅、ほぼ東の位置に直線で3キロ弱ほどの位置にある専勝寺に小野（この）城があったとされます。

日本城郭大系などには掲載されていませんが、専勝寺の由緒書に小野城についてその存在が触れられています。
それによると明暦年間（1655～57）に大垣城主の戸田氏信から、小野城跡だった場所を寄付され、寺院が建立されたとされます。

他の城サイトを拝見させていただくと、戸田氏の前に大垣城を治めていた氏家卜全の家臣だった横幕帯刀信兼が城主を務めていたようです。ただ横幕氏がどのような人物であったのか詳細は分からないようです。

現在の専勝寺には残念ながら小野城の遺構は残っていません。また周辺も宅地化されており往時を偲ぶことが難しい状況です。

唯一、ここが小野城であったことは、冒頭で触れた寺の由緒書にその名前が記されていることのみ。少し残念ですが、何も触れられず、伝承地となっている城跡も多い中、それだけでも城ファンとしては嬉しい気持ちもありますね。

訪問にあたっては2016年12月末に、大垣市が放置自転車を再整備したレンタサイクル「水都号」を無料で貸し出していただけるので、それを利用し、周辺には多くの城跡が存在しますので、それらを併せて回りました。
レンタサイクルに関しては情報がまた変わる可能性がありますので、詳細は大垣市経済部商工観光課にお問い合わせください。
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