日本の城巡り「MARO参上」

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曽根城(岐阜県)

春日局生誕地とも言われる、美濃三人衆・稲葉一鉄の居城

 

大垣駅からちょうど、直線距離で北に4キロほど離れた位置にある華渓寺(かけいじ)が曽根城本丸であったとされ、現在石碑が設置されています。

曽根城は斎藤道三の重臣で、美濃三人衆と呼ばれた一人、稲葉良通(よしみち)(後、一鉄 ※以後、当サイト内では一鉄に統一します)が永禄初期(1560年代)に築城したとされます。

斎藤氏が道三と子の義龍で争う頃には、織田信長に仕え、信長が没した後も豊臣秀吉、徳川家康と主を変え、秀吉時代の天正16(1588)年には郡上八幡城に4万石で移封。以後、稲葉氏は曽根を離れることになります。
以後、西尾氏が代わって2万石で曽根に入るも関ヶ原合戦では東軍につき、その戦功で揖斐に1万石を加増されて移ると、曽根城は廃城。享保19(1734)年に稲葉一鉄が母の菩提寺として建立した華渓寺を本丸の位置に移したとあります。

この華渓寺は周囲よりやや高台になっていますが、これは本丸の地形がそのまま活かされているのだそうです。隣接する曽根城公園側には発掘された石垣、土塁を再度埋め戻し、それらを復元したものが用意されています。

そして、この曽根城絡みで有名なのは、稲葉一鉄の家臣で、後、一鉄と別れ明智光秀に仕え、本能寺の変後、豊臣秀吉に斬首にされたと言われる斎藤利三の娘、春日局が生まれた場所とされること。

先の公園内にはその記念碑と解説板が設置され、華渓寺、公園の西側の通路には斎藤利三屋敷跡の石碑も設置されています。

遺構はほぼ残されていませんが、周辺には城跡特有のカギ状の道も確認できますし、往時の面影が全く残っていないわけではありません。また先の寺院境内には幕末の漢詩人で吉田松陰らとも親交があったと言われる、梁川(やながわ)星巌(せいがん)の記念館もあります。管理人はたまたま、境内を歩いていたところ、ご住職に声をかけて頂き、見学させていただきました。普段から開放されているそうなので、もし分かりづらければ、ご住職に声をかけてみてください。

訪問にあたっては2016年12月末に、大垣市が放置自転車を再整備したレンタサイクル「水都号」を無料で貸し出していただけるので、それを利用し、市内の他の城跡も回りました。情報がまた変わる可能性がありますので、詳細は大垣市経済部商工観光課にお問い合わせください。
レンタサイクル すいとGO![ 水都号 ]のページへ

近くのオススメすぽっと

JR大垣駅前のメインストリート沿いにあるお寿司などの和食屋「にしき本店」さん。きしめんを訪問時は頂きましたが、天ぷらもサックサクで美味しかったです。リーズナブルに名物を楽しめるのでオススメです。店内もとても清潔感のあるお店です。
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JR大垣駅前のメインストリート沿いにある蕎麦の「さらしな」さん。2015年の第3回大垣めしグランプリで準グランプリを獲得した「牛めし膳」などお手軽に「大垣らしいグルメ」を堪能したい方にはピッタリのお店です。
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所在地

岐阜県大垣市曽根町1

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅(乗換え) 料金 片道10,890円 所要時間 約1時間40分ほど
【JR在来線】東海道本線 名古屋駅~大垣駅(新快速停車駅)料金 片道760円 所要時間 約30分ほど
【入館料】0円(梁川星巌記念館も無料)

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