佐竹氏以前の水戸城城主と同族の城館跡
日本城郭大系では金上(かなあげ)館として紹介されている城跡。
現在は熊野神社があるあたりがその二郭とされています。
あまり詳細の資料がない城館のようで、天正18(1590)年、豊臣秀吉の小田原征伐で秀吉についた佐竹義重・義宣が水戸城を攻撃する際、水戸城の江戸氏一族だった金上弾正明直が武田原で佐竹氏と戦い、戦死。それにより金上城も廃城になったとのみ大系には記されているのみ。
現在の金上城ですが、熊野神社には石碑もなく、また由緒書等にも金上城のことは触れられていません。
訪問したのが、2018年2月、ちょうど1週間ほど前に記録的な大雪が関東を
直撃した後でしたので、足元もおぼつかず危険な個所は踏み込めていませんが、熊野神社のある郭には天然の要害とも見えますが大きな堀跡のような地形も確認することができました。
また山麓には金上溜という貯水池のようなものがあり、往時この一帯が湿地であったであろうこと。さらにこれらが天然の堀跡の役目を果たしたであろうことは想像に難しくありません。
ただ全てが想像だけに頼る城跡。
金上城だけだと消化不良気味になってしまうと思いますので、文中で紹介した日本100名城の水戸城等と併せて訪問されてみてはいかがでしょうか。
所在地
茨城県ひたちなか市金上
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR線】中央線快速 新宿駅~東京駅(乗換え)~宇都宮線 勝田駅料金 片道3,820円(有料特急を利用した場合) 所要時間 約1時間40分ほど
【ひたちなか海浜線】勝田駅~金上駅料金 片道150円 所要時間 約5分ほど
【入館料】0円
【ひたちなか海浜線】勝田駅~金上駅料金 片道150円 所要時間 約5分ほど
【入館料】0円