日本の城巡り「MARO参上」

ホーム > 関東以東の城 > 千葉県の城一覧 > 行人台城(千葉県)

行人台城(千葉県)

戦乱の舞台にもなった根木内城の支城跡

 

JR北小金駅周辺に集まる城跡の一つ。行人台(ぎょうにんだい)城は根木内(ねぎうち)城のすぐ近くにあり、役割としてもその支城であったと考えられています。

築城されたのは寛正3(1462)年に高城胤忠だと日本城郭大系には説明されています。

大系によると土塁や堀が残り、かつては文明10(1478)年の千葉孝胤と太田道灌の「境根原の合戦」や、永正年間(1504~21)の「行人台の戦」での戦死者達の「戦死者の墳丘」とよばれる場所があったらしく、そこには人骨が散乱していたと記されていますが、現在はキレイな公園やマンション、住宅となっており、中世・戦国期に戦乱の舞台になったなどと想像もできない場所となっています。

行人台城としてのその後の歴史は触れられていませんが、根木内城はその後、小金城に本城の機能が移され、それが天正18(1590)年の「小田原征伐」で落城していることから、同じ運命を辿ったのだろうと推測します。

現在の行人台城周辺は石碑や解説板もなく、大系に説明されている土塁なども確認できませんでした・・・。

イトーピア小金公園内には切岸とも思える地形も認められますが、果たして遺構なのか、公園や住宅の建設の際にできたものかは分かりません。

行人台城は見所は決して多くありませんが、冒頭でも触れた、この城の本城であった根木内城は本当に目の前。そちらは歴史公園として整備もされ、遺構もよく残されていますのでそれらと合せて訪問されることをオススメします。

所在地

千葉県松戸市久保平賀

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR線】山手線 新宿駅~日暮里駅(乗換え)~常磐線 松戸駅(乗換え)~ 北小金駅料金 片道540円 所要時間 約55分ほど
【入館料】0円

写真ギャラリー