日本の城巡り「MARO参上」

ホーム > 関東以東の城 > 千葉県の城一覧 > 佐倉城(千葉県)

佐倉城(千葉県)

文字通りの「軍事施設」となった千葉の日本100名城

 

華麗な天守閣などを見ていると、「城」という施設が軍事施設であったことを忘れてしまうことがあるのですが、この佐倉城はもともとは、戦国時代に千葉親胤が一族の鹿島親幹に命じて築城しようとしたそうですが、千葉親胤が暗殺されるなどして頓挫。結局徳川政権時代、1610年に家康の命で土井利勝が完成させ、佐倉藩の藩庁が置かれたそうです。

歴史的にはその後、徳川幕府の中でも要職についた堀田正睦などの堀田氏などが城主をつとめ、明治維新を迎えます。明治政府の廃城令で、建築物などは撤去され「帝国陸軍歩兵第2連隊」が代わりに駐屯することとなります。

歴史的にはその後、徳川幕府の中でも要職についた堀田正睦などの堀田氏などが城主をつとめ、明治維新を迎えます。明治政府の廃城令で、建築物などは撤去され「帝国陸軍歩兵第2連隊」が代わりに駐屯することとなります。天守台のとなりに「モッコク」という木が残されており、その木には兵士達の落書きも残されているなど、近代軍隊の面影も多分に残されている、文字通り「軍事施設」だった場所です。

まずは城跡の敷地が広大です。突然思いつきのように訪城してしまったため、事前準備も何もなく、シンボル的な「馬出し空濠」なども多数見落としてしまっているのですが、それでも見所十分だったと思えるほどです。

移築されたものでも建築物といえるものは、西出丸入り口にある門しかないのですが、それでも往年の門や櫓が今にも目の前に浮かんできそうなくらいに想像できる場所です。とにかく案内板にかつての写真が掲載されているため、想像が働かせやすいですね(笑)。

また高低差の激しい城跡です。かつて江戸時代に家老の娘を誤って落としてしまい、その乳母が責任を感じたか後をおったという悲しい伝説の残る「姥が池」から天守台に向かうだけでも十分に高低差を感じれると思います。

堀の深さなども写真ではなかなか伝えるのが難しいので、ぜひ現地で体験してほしいなぁと思います。

「馬出し空濠」をはじめ多くの施設を見落としてしまったので、今度は緑のきれいな季節に再度訪れたいと思います。

近くのオススメすぽっと

佐倉城の隣駅になる京成臼井駅が最寄り駅の「臼井城」。こちらも一部石垣が残るなど遺構がよく残されています。あの上杉謙信さえもはねかえした戦国時代の城郭跡は佐倉城とセットでオススメします。

所在地

千葉県佐倉市城内町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【都営新宿線】新宿駅~本八幡駅(急行停車駅)料金 片道360円 所要時間 約30分ほど
【京成本線】京成八幡駅~京成佐倉駅(快速停車駅)料金 片道470円 所要時間 約40分ほど
【入館料】0円(歴史博物館のぞく)

写真ギャラリー