日本の城巡り「MARO参上」

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織田信秀本陣(岐阜県)

織田信秀の斎藤道三と戦った「加納口の戦い」での本陣跡

 

JR岐阜駅の北側1キロ弱の位置にある円徳寺は、天文16(1547)年に稲葉山城の斎藤道三を攻めた(加納口の戦い)織田信秀が陣を置いた場所だったと現地の由緒書に記されています。

この加納口の戦いは、天文13年説と16年説両方があり、犬山城主だった信秀の弟・織田信康らが戦死するなど織田方は大敗を喫したとのこと。

この後、和睦の証として、信秀の子・信長が道三の娘・濃姫と結婚するなど、いよいよ信長が歴史の表舞台に華々しく登場することになっていきます。

円徳寺の解説板によると、永禄7(1564)年に信長が稲葉山城に入城し、かつて信秀が本陣を置いた地を寺として寄進したとされていますが、おそらくそれは3年後の永禄10年頃の話だと思います。
※永禄7年は竹中半兵衛がクーデターを起こし稲葉山城を占拠した年

境内には加納口の戦いで、戦死した織田軍約5,000名を弔った織田塚が残され、碑が設置されています。

また後の関ヶ原の戦い(1600年)では西軍につき敗れた織田秀信(清洲会議で著名な「三法師」)が高野山に向かう際、この円徳寺で剃髪を行ったともされています。

織田氏に大きく関わった円徳寺ですが、訪問時は「たまたま」遭遇。2016年12月に岐阜駅でレンタサイクルを借りて、市内の城を散策していた際、岐阜駅に最後戻る時に見つけたので立ち寄ってみました。
「城館」として紹介してよいか、日本城郭大系などにも登場しないため迷ったのですが、戦時の大将の本陣跡ですので「岐阜の城跡」として当サイトでは紹介させて頂きます。

文中で触れましたが、岐阜駅にはレンタサイクルがお手軽に借りれますので、市内の様々な城跡を併せて巡ってみられることをオススメします。

所在地

岐阜県岐阜市神田町6

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線内回り 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅 料金 片道10,890円 所要時間 約1時間37分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 名古屋駅~岐阜駅 料金 片道470円 所要時間 約27分ほど
【入館料】0円

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