土塁が残るも、詳細は不明な船橋の城跡
日本城郭大系によると、1965(昭和40)年頃に、埋め立て用の土取りの為に米ケ崎(こめがさき)城は破壊されたとされています。
米ケ崎城が存在したという記録は残っておらず、築城時期や廃城時期、その城主などはすべて不明となっています。
現在城跡の大半は農地や、伊勢神宮と関係の深い意冨比神社が祀られています。
神社は広大なものでなく、石碑や城に関連する記述があるような由緒書きや、解説板の類も存在していません。
城郭大系には遺構のことは触れられていませんが、神社に隣接する農地の奥には、明らかな土塁の跡を確認することができます。
また神社付近の地形も往時と改変されたとのことですが、そこへ向かうには寸前からかなり急激な坂道、また見通しの悪い道となり、城跡であったことを暗に感じさせてくれるものとなっています。
かなり近くには夏見城がありますが、両城間の関係性は不明です。
船橋と言えば、東京のベッドタウンでもありますが、城跡付近は暗くなると、街灯も少なく、人通りも無くなりそうな場所の為、特に女性の城ファンの方は遅い時間の訪城は避けられた方がいいと思います。
所在地
千葉県船橋市米ケ崎町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR線】総武線 新宿駅~東船橋駅料金 片道550円 所要時間 約45分ほど
【入館料】無料
【入館料】無料