関氏一族の神戸氏が200年にわたり暮らした城跡
鈴鹿市の神戸(かんべ)城の西南側にある沢城は神戸城と同じ関氏一族の神戸氏の居城とされます。
南北朝時代の北朝で言う貞治6年、南朝で言う正平22年、西暦で1367年に関(神戸)盛澄が築城したと伝わります。
神戸氏の居城として200年続いたそうですが、神戸具盛の時代、冒頭で触れた神戸城を築城し移動。その後、織田信長が伊勢に侵攻すると、信長三男の信孝を養子に迎える形で神戸氏は事実上、織田傘下に。
養子に迎えた当主友盛は信孝と不和であったため、この沢城で隠居生活を行ったとされます。
その後、いつ沢城が廃城になったかは記されていませんが、実質的な織田政権が完成していく中で自然と不要になっていったのでしょう。
2014年5月に訪問した際は倉庫のような設備が作られていました。周囲は田園で水路が堀のようにも見えましたが真偽のほどはわかりません。
神戸城側は大きな道路があり、その付近は近代的な都市開発化されており、往時の地形はまず残されていないと思います。
本丸と想定されている場所には立派な石碑と解説板が設置されています。
かつての神戸氏の繁栄を想像することも出来ない場所ですが、神戸城の目と鼻の先の位置にある城跡ですので、合せて訪問されることをオススメします。
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神戸城と沢城の中間付近にあるラーメン屋「ぐんじ」さん。塩ラーメンで有名な地元の有名店です。チャーシューも食べ応えあるとても美味しいラーメンですが、ここのお店の面白いのは、焦がしネギ油を最初に渡され、半分ほど食べたところで、この油を好みで足すことで、また違った味を楽しむことができます。鈴鹿の城巡りの際のランチに欠かせないお店です。
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所在地
三重県鈴鹿市飯野寺家町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅 料金 片道10,580円 所要時間 約1時間37分ほど
【近鉄線】名古屋線 近鉄名古屋駅~伊勢若松駅(乗換え)~鈴鹿線 鈴鹿市駅 料金 片道820円 所要時間 約1時間4分ほど
【入館料】0円