日本の城巡り「MARO参上」

ホーム > 中部地方の城 > 三重県の城一覧 > 桑名城(三重県)

桑名城(三重県)

徳川四天王の本多忠勝が入城した城跡

 

JR・近鉄桑名駅の東側、揖斐川の河岸に桑名城はあり、今では九華公園として整備されています。
揖斐川が伊勢湾に流れ込むすぐ近くに築城されており、川と言ってもかなり広大なものです。

桑名城が初めて築城されたのは文治2(1186)年、鎌倉幕府(1192年でなく1185年に幕府は成立していたとされますので、辻褄も合います)から伊勢平氏の桑名三郎行綱がこの地を賜ったことが始まりとされます。

その後、江の奥城と呼ばれた時期もありましたが、天正2(1574)年に織田信長が伊勢を平定すると、重臣の滝川一益が伊勢を治め長島城に入り、桑名のその他の城は一益の家臣が統治。

その後、政権の中心が信長から豊臣秀吉に移る中、桑名の統治者も代わっていき、天正19(1591)年、一柳直盛が入城し、この時を桑名城の始まりとする説もあるようです。

慶長6(1601)年には徳川家康の重臣・本多忠勝が入城し、城も拡張。豊臣秀頼に嫁いでいた千姫が、秀頼の死後にこの桑名城に入り本多忠刻との新たな生活を過ごしたとされます。
後には天守閣も築かれたとされます。

後、本多氏から松平氏に城主が代わり明治維新を迎えます。桑名藩は会津藩とともに旧幕府側にたって戊辰戦争を戦ったため官軍の攻撃で城は灰燼と化したそうです。

現在、建造物は残らず桑名駅から九華公園に向かう途中に当時の石垣などが残りますが、思った以上に遺構が残っていないのは残念。

個人的には訪問時、体調がすぐれず天守台跡にも立ち寄ることができませんでした。雰囲気的には埼玉の岩槻城に似ているなぁという印象を受けました。

九華公園は史跡公園と呼ぶよりは、市民の憩いの場として整備された近代公園といった趣。実際訪問時は雨が降っていましたが、天候、季節を問わずに訪問することも可能。ただ城跡としての満足度はやや見所が少ないといった印象。

もちろん、管理人自体が体調を崩し気味だったため、駆け足で回ったのでもう少し落ち着いて散策すれば印象も変わったかもしれません。また桑名観光を企画して管理人も再訪問したいと思います。

所在地

三重県桑名市吉之丸

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅 料金 片道10,580円 所要時間 約1時間37分ほど
【JR在来線】関西本線 名古屋駅~桑名駅 料金 片道350円 所要時間 約31分ほど
【入館料】0円

写真ギャラリー