家老屋敷の別名を持つ小金城の支城跡
殿平賀(とのひらが)城は、千葉県松戸市のJR北小金駅周辺の城郭群のひとつで、すぎ近くの小金城の支城跡と考えられます。
天文6(1537)年に高城胤吉(小金城主)によって築城されたとされる殿平賀城は、現在、殿平賀小学校となっており、遺構は残されていません。
日本城郭大系によると、この殿平賀小学校建設の際に、腰郭、土塁、空堀などが発掘されたと記されていますが、石碑や解説板も設置されていないため、城に行ったという実感がイマイチ乏しい城跡です。
ただこの周辺は高台になっており、一応は中世城郭跡に多い地形ではあります。
また小金城だけでなく、同じくその支城の役割を果たしていたと考えられる中金杉城もほぼ隣接するように存在しており、殿平賀城も完全に独立した城というよりも、それらを含めて小金城という位置づけだったのかもしれません。
廃城時期などは明確にされていませんが、天正18(1590)年の「小田原征伐」で小金城が落城しているため、確実に運命を共にしているはずです。
見所に乏しい上、このご時勢だと、小学校付近をカメラを持って、あまり長時間ウロウロするわけにもいきませんので、城跡としてはあまりオススメはできません・・・
JR北小金駅から徒歩で小金城へ向かうと、そのほぼ直前に殿平賀城跡はありますので、小金城訪問に合せて軽く立ち寄ってみてください。
所在地
千葉県松戸市殿平賀
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR線】山手線 新宿駅~日暮里駅(乗換え)~常磐線 松戸駅(乗換え)~ 北小金駅料金 片道540円 所要時間 約55分ほど
【入館料】0円
【入館料】0円